カタール:ウクライナ難民支援のための500万米ドル相当の支援が決定
2022年04月10日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ウクライナの避難民・難民への支援策に500万米ドルを割り当て
【ドーハ:アナトリア通信】
カタールは日曜日、ロシアの軍事作戦を背景に、ウクライナの避難民や難民を支援するために500万米ドルを割り当てると発表した。
この方針は、カタールのラウルワ・ビント・ラーシド・ハーティル外相補佐が、オンライン上で開催された「ウクライナ支援会議」に際して行ったスピーチによって明らかになったものである。
ハーティル外相補佐は、この金額は政府系の「カタール開発基金」を通して、ウクライナの難民や避難民を支援するための人道支援として提供される予定だと述べた。また、「激化や緊張が生じるなかで数百万人もの難民が直面している困難な人道的状況は、彼らの必要なニーズに応える緊急計画を策定するための国際社会の連帯を必要としている」と述べた。
カタール政府高官は、「ウクライナでの軍事行動を直ちに停止し、援助物資を確実に届けるための人道回廊を確保し、建設的な対話と外交手段による紛争の平和的解決に向けて動き、更なる激化に繋がるような手段を取らない」ことへの自国の呼びかけを改めて表明した。
同高官は、「世界は、多くの人々に、より安全な場所とより良い未来への移動を強いるような困難な段階と複数の危機を経験している」と付言した。
ハーティル外相補佐は続けて「これは、戦争とその恐怖を避けるために、国内外を問わず避難を余儀なくされるような歴史の暗い時期を生きているウクライナ人に関して、今日我々が確認していることである」と述べた。
2月24日、ロシアはウクライナで軍事作戦を開始した。これに続いて国際的な怒りの反発が起こり、ロシア政府には「厳しい」経済・金融制裁が課された。
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( 翻訳者:末広美羽 )
( 記事ID:53258 )