断食明け祭日前にキャンディー危機
2022年04月25日付 Cumhuriyet 紙


上昇する砂糖の価格に自営業者たちは不平を述べた。砂糖の価格が急騰していることは人々の購買力を落とすと述べた自営業者は、「店の前に来て値段を尋ねて店から出ていく人が多くいる。1キロ買うなら500グラムあるいは250グラムに減らす人もいる。」と述べた。

共和人民党アダナ選出ブルハネッティン・ブルト国会議員は、断食明け祭日を前に、アダナにある祭日用のキャンディーとロクムを売っている店を訪問した。ブルト議員は、自営業者がコロナ禍の前後でどれだけの売り上げがあったか尋ねた。

ある自営業者は、コロナ禍の前は10トンの商品を仕入れていたが、今は150キロから200キロなら買うことができると述べ、次のように話した。

「10トンから150キロから200キロまで減らした。手に入らなかったからではない。価格の上昇が理由である。私たちが仕入れたとしても売りさばけない。砂糖の価格が上昇すると、断食明け祭日のキャンディーの価格も上昇する。この中には経費もある。先月は店には9800リラばかりの電気代の請求が来た。しかも照明の半分は使用していない。必要経費から利益を出せない。できるまでのところをやろうとしている。砂糖の価格ここまで上昇させた人を皆が知っている。」

■工場を閉鎖し小さい作業場に戻った

工場を閉鎖したと述べた別の自営業者は次のように続けた。

「断食明け祭日用のキャンディーの売り上げは極端に落ち込んだ。人々は実際に買うことができない。コロナ禍以前は50人から60人の従業員がいた。仕事がなくなると従業員を解雇せざるを得なくなった。今は息子と私とで働いている。工場は閉鎖した。小さな作業所に戻った。今年は期待があった。価格の上昇が原因で私たちの期待は消滅した。一つの商品について500キロ買えたのが、50キロか25キロに落ちこんだ。」

■25%から30%の利益が10%に落ちた

別の自営業者は発生した問題をブルト議員に説明した。

「砂糖の価格が急騰すると人々の購買力が落ちた。店の前まで来て価格を尋ねて出ていく人がたくさんいる。1キロ買うところを500グラムや250グラムに減らす人もいる。経費が増加すると利益も減少した。どうにもできない。自営として私たちができることは、25%から30%あった利益を10%に下げることである。

■2年後に牛乳を20リラで飲んでいるだろう

砂糖の価格上昇は、そもそも正常である。2年前に諸々の砂糖工場が売却された際に、私はその時に自営業者として言った。私は製造業者であると。グラニュー糖がその当時4リラだった。『2年で10リラになる』と私は言った。現在、20リラになった。自国の工場は売るものなのか。私たちは、原材料を売ったのだ。今は20リラで残念ながら砂糖は見つからない。そのせいで断食明け祭日のキャンディーに至るまで他人のせいにしようとしている。例えば、人々は肉の価格[高騰]が原因で乳牛を売っている。2年後を見なさい。私たちは牛乳を20リラで飲むことになるだろう。

私たちはここ数年『もはや断食明け祭日は私たちに来なければ、触れなければ、もっといいのに』と言っている。もはや損失を被るからだ。キャンディーを売らなければならない。利益を慮っていないいが、利益分を価格に乗せない方がいいが、そうしなければならない。これが私の仕事だからだ。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:53331 )