テヘラン市環境局の副局長、ハムシャフリー電子版の取材に答える テヘランの木になっている桑の実を食べるのは危険? 市はコナジラミの存在を理由に桑の木を植えない
2022年05月06日付 Hamshahri 紙


 テヘラン市の環境・持続開発局の開発・監視担当副局長は、市内の桑の実は農薬使用による危険にはさらされていないとしつつ「市民には道路脇に生えている木の桑の実を食べないよう推奨する。表面に土やほこりが付着しているだけでなく、空気中の汚染物質が付着していることも知っておかなければならない」と述べた。

【ハムシャフリー電子版】道路脇の木から桑の実を摘む様子は、オルディーベヘシュト月[イラン暦2月;西暦4/21~5/21]の訪れとともにしばしばよく見かける光景となった。近年、こうしたことが繰り返され、一部の人がテヘランの道路脇に生えている桑の実の安全性について懸念を示す原因となった。

 サイード・アフマリー副局長はテヘランの桑の実の安全性と市民がそれを摘むことの曖昧な点について回答した。彼はテヘラン市の桑の木への農薬散布とその影響について提起された懸念について「市民は心配しなくてよい。なぜなら数年前に発表されたガイドラインに基づいて、市は木への農薬散布を行っておらず、害虫対策は物理的な方法に移行しているからです」と述べた。

 同氏の発言によると、ここ数年で害虫対策の手段は変化しており、その方法では、接着剤と白い塗料を使用し、“幼虫”が木の幹に向かって移動するルートを阻害するほか、市内の一部地域では夜間に木の枝を水で洗い流し、害虫による被害を防止しているということだ。

 アフマリー副局長は「害虫対策を請け負う業者は農薬使用の許可を得ていないことから、桑の実は農薬使用の危険はないと言える。たとえ市民やその他の人によって農薬散布がされた木があったとしても、農薬は数日で蒸発し、人体への影響はないということを知っておかなければならない」と付け加えた。

 こうした説明にもかかわらず、アフマリー副局長は、市民はできる限り道路脇の桑の実を食べることを控えるよう強調した。その理由については「実には土やほこりが付着しているだけでなく、道路脇に生えている桑の実には、空気中の汚染物質も付着していて、それらを食べることはあまり推奨されない」と説明する。

 同氏は、テヘラン市の桑の木は雄の木であり実を付けないということを強調し、「桑の木は葉が大きいことからテヘランに植えられ、その多くが実を付けない。市としては、緑地の議論が重要であるため市内に実をつける木を植えることはないが、以前から実を付ける桑の実が市内に存在していたり、そうした木を人々が一部の通りに植えたりした可能性もある」と付け加えた。

 アフマリー副局長はまた、「桑の木がコナジラミの発生原因だとする声もあることを考慮し、市は桑の木を植えない方向に動いている」としている。

 そして、テヘラン市における桑の木の有効性については「桑の木は葉の面積が大きいことから、過去に酸素を多く作り出すという関連から大きな注目を集めたが、どんな木でも汚染物質を減らすことはできないと知っておかなければならない」と述べた。

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( 翻訳者:TY )
( 記事ID:53404 )