母の日の花、アンタルヤから33か国へ
2022年05月08日付 Hurriyet 紙


観光都市でもあり、切り花の一大生産地でもあるアンタルヤから、母の日に向けて世界の33か国に一斉に花が輸出された。

オランダ、英国、ドイツをはじめとする世界各国に輸出された切り花7000万本はトルコ経済に1000万ドルの収入をもたらした。今年も花種としてはカーネーションの人気が最も高く、色では、赤いカーネーションに白、ピンクが続いた。

中央アナトリア観賞植物・生産物輸出業協会の理事会の一員であるアフメト・ドゥマンジュ氏は、カーネーション以外の花種にも需要はあるが、カーネーションほど関心は高くないと述べ、「我々の生産した花は長距離トラックと航空貨物で出荷された。注文に間に合わせるため全速力で取り組んでいる。アンタルヤの女性たち、お母さんたちが生産する花々が世界中の母親を喜ばせる。今年は切り花7000万本が出荷され1000万ドルの収入を得た」と話した。

なお、パンデミック中に停滞していた切り花産業は、貿易に向け各国が国境の往来を再開させたことで活発化した。切り花産業は昨年(2021年)の母の日に比べる40~50%成長しており、戦争が続くロシアとウクライナにも切り花が届けられた。ドゥマンジュ氏は、ロシアとウクライナに出荷された花々は売り場に到着しているとし、「今年の母の日は、多少の悲しみがあったとしても、うれしい日になるだろうと我々は考えている。ロシアに1000万本、ウクライナには500万本の切り花を出荷した」と話した。

■サプライズを楽しみにしている

とある切り花を扱うアトリエで働くミュジガン・ユジェルさんは、花に囲まれて働くのは幸せだと語り、「一人の母として、私が手掛けた花が私以外のお母さん達も喜ばせるというのはとてもいい気分です。自分の仕事が好きです。花を買った人々も幸せになりますように。どんな色のどんな花も好きです」と話した。また同アトリエで働く二児の母メルイェム・ギョニュルさんも、花に囲まれて働いているおかげで幸せだと言い、「花の中で働くのは本当にいい気分です。私は白いカーネーションが一番好きです。「子どもたちからのサプライズを楽しみにしています」と述べた。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:53415 )