シリア:シャーム解放機構の指導者が米紙によるインタビューのなかで「西側諸国に脅威をもたらしたことは一日たりともない」と主張
2021年04月05日付 その他 - al-Mayadeen.net 紙


■シャーム解放機構の指導者が米紙によるインタビューのなかで「西側諸国に脅威をもたらしたことは一日たりともない」と主張

【マヤ―ディーン・ネット】

シャーム解放機構の指導者であるアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏は米国の『フロントライン』紙によるインタビューのなかで、「(自組織が)西側諸国に脅威をもたらしたことは一日たりともない」と述べた。さらに同氏が常に主張しているように、「敵意は米国やヨーロッパ人に対するものではない」と付言した。

同紙はその際、ジャウラーニー氏が自身の発言を通してより広範な受け入れ求めているものだ、と見解を記した。

ジャウラーニー氏は、今年2月1日に行われ、フロントライン紙が最近掲載したに同紙特派員マーティン・スミス氏によるインタビューのなかで次のように述べた。「シャーム解放機構は米国や欧州にとっていかなる脅威ともなっておらず、したがって『テロ組織リスト』から削除する必要がある」。

2013年、米国はジャウラーニー氏を「テロリスト」として描写し、同氏の逮捕につながる情報を提供した者に10,000万ドルの報奨金を提示した。これに先立つ2012年には、米国務省は、当時「ヌスラ戦線」として知られていた同氏の組織を「テロ組織」として分類した。

ジャウラーニー氏は、イドリブ県で行われ、米国人ジャーナリストによって行われるものとしては初となるインタビューのなかで、次のように付言した。「(シャーム解放機構が)シリアのバッシャール・アサド大統領およびイスラーム国との戦いにおいて果たしている役割、何百万人におよび、潜在的には(国外)難民へと変化することが予想される避難民たちが暮らしている地域を管理するうえで果たしている役割は、米国および西側諸国の利益と共通するものである」。

同氏は続けた。「第一に、何よりも前に、この地域(イドリブ)は欧州や米国の安全保障に対する脅威をもたらすものではない。またこの地域は、外国でジハードを実行するための起点でもない」。

一方スミス記者から「あなたがテロリストとして指定されているなかで、なぜ人々はあなたをシリアの指導者として認識しなくてはならないのか」との質問を受けた際、同氏は「この分類は不公平かつ政治的である」と回答した。

同氏はさらに「我々が『戦いたい』と言ったわけではないし、我々とアル=カーイダとの関係は終了している。これまでにも私の組織はシリア国外で作戦を実行することに反対してきた」と付言した。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53480 )