レバノン:民事婚の是非をめぐって割れる世論(1)
2022年05月22日付 al-Quds al-Arabi 紙


■レバノンで民事婚をめぐる議論…宗教指導者は挙手によってこれを支持したスンナ派議員を攻撃

【ベイルート:本紙】

レバノンでは数日前から、民事婚をめぐる議論と論争が巻き起こっている。この議論は、テレビ番組「時は来た」に起因するものであり、そこでは「変革」勢力内の当選した議員らに対し、自主的民事婚に関する意見を求めて質問が投げかけられた。その際、挙手によって支持を表明したイブラーヒーム・ムナイミナ氏、ハリーマ・カアクール氏、ワダーフ・サーディク氏を含む3人のスンナ派議員やマロン派議員であるミシェル・ドゥワイヒー氏を含む多数派の支持派と、ヤースィーン・ヤースィーン氏を筆頭とする少数の反対派、そしてマーク・ダウ議員のように強制的民事婚を求めたグループの間でそれぞれ回答が異なった。この質問は彼ら議員を驚かせたように見え、答えに窮している者もいれば、この主題に関する更なる調査を求める者もいた。

しかし同国ファトワー庁のシャイフからは厳しい反応がなされた。彼はムナイミナ議員、カアクール議員、サーディク議員らに対する怒りを表現し、人々に「彼らの顔に唾を吐く」ことを許したうえで、同議員らに「悔い改め、立場を元に戻すと表明すること。さもなければ彼らはイスラーム教から乖離し、棄教へと向かうことになるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:宮﨑梨菜 )
( 記事ID:53481 )