開通8回延期のアンカラ・シヴァス間鉄道、今度は内緒の工事発注
2022年06月02日付 Cumhuriyet 紙


Ankara-Sivas 高速鉄道(YHT)プロジェクトでは、以前に建設されたトンネルと地面が何度も崩壊し、へこみが発生、開通が8回延期された後、別の地盤崩壊が検出された。充填改善工事の入札が、誰にも発表されることなく開始された。

Ankara-Sivas高速鉄道は、AKP政府のお気に入りの請負業者により2008年に開始されたが、250億リラが費やされたにも関わらず完成しないまま、別の問題が明るみになった。

Sözcü紙のユスフ・デミル氏の報道によると、以前の問題と陥没が原因で8回延期されたAnkara-Sivas高速鉄道で、開通を待つ間に再び地盤で問題が発見された。

今でも工事が続いているため開業できず、そこで請負業者から引き渡しが行われていないプロジェクトの「バルシェイの84.420キロ地点~85.060キロ地点の線路地盤改良」の入札が行われたことが明らかになった。

■YDA建設に与えられた

TCDD総局により4月29日に誰にも発表されることなく、秘密裏に行われたと理解された入札は、特別に招待されたYDA建設に与えられた。

法に定められた競争を可能にする「公開」方式ではなく「21-b交渉」方式で密室で行われた入札により、すでにAnkara-Sivas高速鉄道プロジェクトの建設の受注業者に名を連ねるYDA建設に1億2375万3千TLが送金される。

5月27日に締結された契約によると、(路盤の)充填改善工事は6月20日に開始され、工期は180日間、12月20日に完了する。

■“99%完了、全く問題ない”と述べた

アディル・カライスマオウール運輸・インフラ大臣は、トルコ国会の会派からの質問への回答で“全く何の問題もない”と答弁した。

2021年11月12日
“アンカラ・シヴァス高速鉄道線は、バルシェイ~イェルキョイ~アクダーマデニ~シヴァスの区間のインフラ・建造物・電気機械のシステムの工事が完了し、試験走行が続けられている。カヤシュ~バルシェイの区間ではインフラの建設工事が続いている。”

2022年1月4日
“高速鉄道の高架橋やトンネルを含むすべての施設・設備は、技術仕様に沿っており、また国内および国際の基準に基づき製作されている。これまでに行われたすべての施設・設備で問題は発見されていない。”

2022年5月12日
“405kmのアンカラ~シヴァス高速鉄道プロジェクトにおけるインフラ建設の物理的な進捗状況は99%。 エルマダー駅とクルッカレ駅間では、合計全長8,840mの計14本の高架橋が完成した。計画されたプログラムに従って工事を継続する。”

■少なくとも18の入札が行われた

Ankara-Sivas高速鉄道プロジェクトは2004年に明るみになった。 最初の入札は2008年に行われ、現在までに少なくとも18件の個別の入札が行われている。 第一段階のイェルキョイ~シヴァスの入札では、最も安い8億3900万ドルの入札価格で公によく知られているジェンギズ-リマック-コリン-チャイナコンソーシアムが落札した。イェルキョイ~シヴァス(174km地点~461km地点)間の避難用トンネル建設の入札は、2019年12月25日に行われた。特別に招待された企業との間で、密室かつ発表なしの「21 b」の交渉方法で行われた入札は、有名な請負業者のオズアルトゥンとオズカルに7億3416万1000TLで与えられた。カヤシュ~クルッカレの第1区のインフラ建設工事はYDAに与えられた。

■YDAは公共工事の入札に注力

YDA建設が近年実施している公共工事の一部は以下の通りである。
ダラマン空港、マニサ市立病院、コンヤ・カラタイ市立病院、カイセリ市立病院、ディヤルバクル空港緊急滑走路、ヨズガト空港のインフラ建設、イスタンブル金融センター・国民銀行タワーズ、ハヴェル技術キャンパス計画、アセルサン・レヒス・ギョルバシュ施設の第2期プロジェクト…

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( 翻訳者:宮崎友裕 )
( 記事ID:53539 )