シリア:アサド政権がアイン・イーサー市に増援部隊を派遣
2022年06月06日付 その他 - al-Souria.net 紙
■2019年のシナリオと類似…アサド政権軍は「北・東シリア自治局」の首都アイン・イーサー市に増援部隊を派遣
【スーリーヤ・ネット】
アサド政権軍は、ラッカ県郊外部に位置し、「北・東シリア自治局」の行政上・政治上の首都であるアイン・イーサー市に増援部隊を派遣した。
シリアの準国営紙『ワタン』によると、今回の増援部隊の派遣は今日月曜日、トルコがシリア北部の国境地帯において軍事作戦を始動するとの脅威とともに、地域の緊張が高まるなかでなされた。
同紙はさらに、昨日日曜日にも、アサド政権軍の軍事隊列がアイン・イーサー市に入ったのちに、同市周辺へと展開されたことを明らかにした。これは、ここ1週間のなかで行われた同様の動きとしては2度目であるという。
アサド政権軍が現状この地域において見せている動きは、2019年後半にトルコが「平和の泉」作戦を断行した際、シリア北部・東部の諸地域で発生したシナリオと類似したものである。
当時、タッル・アブヤド市とラアス・アイン市の間に位置する広範な領域がトルコ軍および「シリア国民軍」に属する諸派閥によって支配されていた。そしてアサド政権軍は、「シリア民主軍」の求めに応じるかたちで、また両者間の合意に基づいて、同地域に軍部隊を展開させたのである。
そしてシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官は昨日、トルコが新たな軍事作戦を始動させることへの脅威が高まるなか、アサド政権軍に対して「国境を防衛するよう」求めた。
アブディー氏は衛星放送局「ロナヒ」によるインタビューのなかで、アサド政権に対し、トルコの脅威に向けての立場を示す
同氏はその際、「シリア国家に求められていることは、それがそれ自身の立場を有することである。なぜなら、シリアの土地の部分はとどのつまり、攻撃や占領の対象となってしまうからである」との持論を述べた。
一方アサド政権の外務省は土曜日、トルコによる脅威が「アスタナ合意の経路によって生じた合意やアウトプットと矛盾する」との声明を発出した。同声明によると、それは「国際的な後援を受けながら、緊張緩和地帯のライン上でなされてきた、これまでの全ての合意を爆破するもの」なのだという。
(後略)
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
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