イラク:イスラーム国によるモスル陥落から8年...(5)
2022年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モスル市陥落を想起しつつ…:カーズィミー首相は同市で過去の過ちが繰り返されぬよう求める

【バグダード:本紙】

アブドゥッラー副議長は声明のなかで、「国民議会は引き続き業務を行っており、立法や監視にかかわる任務を遂行し続けている。その第一の任務としては、治安問題に関する詳細な現場フォローアップが挙げられる」と述べ、「議員らによる治安情勢の評価や、治安・軍事機関司令部への進言の提供は、侵害行為に対処するうえでポジティブな影響をもたらす」と強調した。

同副議長は目下の委員会運営には、軍事や治安に関する知見を有する多くの議員が携わっており、これにより「特にディヤーラー県を含む複数の地域で繰り返されているテロ攻撃」といった安全保障上の計画を監視・監督する機会が与えられていると指摘した。さらに同副議長が強調したところによると、「この特別委員会はディヤーラー県の情勢に関する詳細な決定と提言を準備し、そして必要な各措置を講じるためにそれらを国民議会に提示することになる」という。

テロリズムの危険に加え、連邦政府は別の安全保障上の課題に直面している。それは複数の武装集団が実行する攻撃に代表され、それらは多くの場合バグダードやアルビールにある米国の権益を標的とするものである。一方北部、南部、西部における高速道路上で「国際有志連合」に属する兵站支援車両を狙うこともある。

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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:53601 )