エジプト:SNS上で殺人行為が記録された動画が拡散され、動揺が広がる
2022年06月21日付 al-Quds al-Arabi 紙


■殺害、蹂躙、自殺…「ホラー映画」のような暴力事件がエジプトを揺るがす

【カイロ:本紙】

エジプトでは過去数日間、まるで一つの現象ともいうべき流れのなかで暴力事件の頻発や若者らによる自殺が起こったのち、血塗られた事件が発生し、エジプト人の間で恐怖を巻き起こした。エジプト・デルタ地帯に位置するマンスーラ市で、男子学生が同級生の殺害を実行したのである。またエジプトのソーシャルメディア・ユーザーらは、この学生が同級生の女子学生に交際を拒否された直後、マンスーラ大学文学部の門前の通りで彼女を刺突している姿を映した動画を拡散した。

検事総長のハマーダ・サーウィー氏は、この若者が自白したため、彼を拘束することを決定した。また月曜から火曜にかけての夜にダカリーヤ県で発表された同氏の声明によると、同氏は「(ダカリーヤ県内の)マンスーラ大学の前で発生した女学生ナイラさんの殺害が事前の計画のもとで意図的に実行されたとの調査に応じて、ムハンマド・アーディル容疑者の4日間の予備拘留を命じた」という。同様に声明では、「(容疑者は)被害者との間で起こったいさかいや、彼女による交際の拒否を原因として、意図的かつ計画的な殺人の犯行に及んだと自白した」ことが示された。一方被害者の両親を含む目撃者らによる証言は次のように明らかにした。「二人の関係が失敗に終わり、拒絶を受けた直後から、容疑者は常時被害者に干渉してきた。そのため彼ら(目撃者ら)は2か月以上前から定期的な話し合いの機会を設け、彼に対して発行された公的議事録のなかで、彼から今後被害者に接近しないとの誓約を得ていた」。

(後略)

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( 翻訳者:佐伯麻実 )
( 記事ID:53635 )