環境・都市化・気候変動省は、エルズィンジャン県イリチ郡で環境汚染の原因となっている金鉱山の操業に対し、2872号環境法に基づき、同法で「上限」とされる1600万トルコリラ(約1億2919万円)の罰金を課した。
2022年6月21日に、エルズィンジャン県イリチ郡チョプレル村の金鉱山において、ヒープリーチング(堆積浸出)工程を担う施設のパイプラインが故障し、環境汚染が発生したことを受け、環境・都市化・気候変動に関する環境検査チームが直ちに同地域に派遣された。実施された検査で、パイプラインから漏れた液体は、施設の敷地を超えて傾斜地に流出していた。一方、今期は低地の河床に水が流れていないため、汚染が(下流の)干上がった河床に達することはないと判断された。しかしながら、この分析報告書に基づいて検証を行う目的で、環境研究所は、必要と考えられる解析作業のためのサンプルを採取した。パイプライン内の溶液で汚染されたエリアには、必要な化学物質を用いた除染が行われ、土壌表面から除去された汚染物質は安全区域へと撤去された。また、除染作業が十分であるかどうかを判断するために、さらに27のサンプルが採取された。環境汚染の原因となった金鉱山には「上限」とされる1644万1000トルコリラの罰金が科されることとなったが、それとは別に、この事故に関連してトルコ刑法第5237号の枠組みでも、必要な司法的捜査を求める刑事告訴がトルコ共和国検察に対して行われた。
省の当局者は、事故の起きた一帯では常時環境モニタリング作業が継続されると発表した。また、分析結果をもとに、必要性があるとされた地域において環境改善活動が継続されることも明らかになった。
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( 翻訳者:原田星来 )
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