イラク:国連食糧農業機関が絶滅の危機に瀕しているガゼルを保護するための緊急介入
2022年06月26日付 al-Quds al-Arabi 紙


■国連食糧農業機関がムサンナー県で絶滅の危機に瀕しているリムガゼルを保護するために緊急介入

【バグダード:本紙】

イラクの国連食糧農業機関(FAO)は、希少な「リムガゼル」が、同国が苦しんでいる干ばつと気候変動のリスクの直接的な影響を受けたことによる絶滅の危機に瀕しているなか、同種を救うために緊急の介入を行った。

同機関の代表団は先週、ムサンナー県内の「サワー」自然保護区を訪れ、リムガゼルが飢餓と干ばつのために絶滅の危機に瀕しているという、緊急かつ現行の状況をフォローアップした。同機関が日曜日に出したプレスリリースによると、これらのガゼルはイラクに長い間生息していたが、気候変動やその他の問題、特に牧草地の不足をもたらしている深刻かつ連続的な干ばつにより、現在絶滅の危機に瀕している。

過去数か月で、保護地区内のリムガゼルの41%が死亡し、その数は148頭から87頭に減少した。

さらに同プレスリリースによると、FAOのイラク支部代表であるサラーフ・ハーッジ・ハサン博士と同機関の専門家チームは訪問を通して、これらの問題について話し合うため、ムサンナー県の地方当局にならび、農業省、環境省、ムサンナー大学の代表者らと面会した。またその際FAOは、「即時的、長期的かつ持続可能な介入のための行動計画を策定するよう促した」という。

(後略)

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( 翻訳者:福井寧々 )
( 記事ID:53657 )