シリア:トルコはアサド政権との政治的接触の存在を改めて否定、両国関係は「諜報機関レベル」に留まる(2)
2022年06月27日付 その他 - al-Souria.net 紙
■トルコはアサド政権との政治的接触を行っておらず、両国の関係は「諜報機関レベル」に留まる
【スーリーヤ・ネット】
しかしこれまでの動きはすべて、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が最近の発表のなかで述べたところの「100万人におよぶシリア人難民を帰国させるための一歩」として、同国政府がシリア北部に安全地帯を設置するよう試みているなかで発生したものである。
2011年にシリアで民衆抗議運動が開始して以来、トルコはシリア政権を承認してこなかった。
同年以降、トルコ政府がシリア北部で活動する反体制諸派閥を支持していることに加え、アサド大統領と彼の政府に向けた政治的立場を固持していることがあり、両国の関係は断絶状態に置かれている。
しかし2021年以降、難民問題を起点とする「関係回復の可能性」について報じてきたトルコのメディアが提示してきた局面は注目に値するものであった。一方この可能性は同国の野党高官らによって度々言及されてきたものである。
トルコ移民局によると、同国は370万人を超えるシリア人避難民を受け入れている。
トルコ当局者らによる声明は同国に居住しているシリア人たちの懸念を引き起こしている。特にこれからの数か月は、2023年に予定されているトルコの議会選挙および大統領選挙に向けた準備期間であり、同国における反シリア的な言説は通常、選挙が実施される直前に高まる傾向にあるからである。
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53662 )