シリアへの越境支援延長をめぐり国連安保理が緊急会合
2022年07月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
バーブ・ハワー国境通行所
■月曜日に、シリアへの支援物資搬入に関する国連安全保障理事会の緊急会合
【ダマスカス:本紙】
月曜日以降、国連安全保障理事会は、トルコに面するバーブ・ハワ―国境通行所を経由したシリアへの支援物資搬入体制の承認に関する緊急会合を実施する。
複数の国連の外交関係者がアナドル通信社(トルコ)に明らかにしたところによると、アイルランドとノルウェーが共同で提出した、国連機関への物資搬入権限を1年延長する決議案にいくつかの修正が加えられた。ロシアが金曜日に(1年延長決議案に)拒否権を行使したためである。
以上の匿名で提供された情報では、修正案の内容は明らかにされていない。さらに、この修正案でロシアを説得できるかどうかはわからないということだ。
ロシアが拒否権を行使したために、金曜日の安全保障理事会では支援の延長が認められず、前回の決議は7月10日に期限を迎えた。一方、ロシアは、6か月延長案を提出している。
安全保障理事会では、(理事15国のうち)9カ国以上が賛成し、かつ常任理事国(ロシア、中国、アメリカ、フランス、イギリス)のいずれもが反対しない事が決議採択の条件である。
越境支援について、アメリカの国連常任代表であるリンダ・トーマス・グリーンフィールド国連大使は、「我々は週末中ずっと、安全保障理事会のメンバーと共に妥協点を見出すべく努力してきた」と述べた。
そしてTwitterで「アメリカはイドリブのシリア人に支援を提供することを約束し、越境支援の継続のために戦い続ける」と付け加えた。
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( 翻訳者:中村優世 )
( 記事ID:53735 )