シリア:北・東シリア自治局はマンビジュ市をトルコに引き渡すことを求める米国の要求を拒否(1)
2022年07月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■クルド人は「緊急事態」を発出し、トルコのためにマンビジュから撤退を求める米国の要求を拒否…一部ではマンビジュ市をシリア政府軍に引き渡すことを望む声も

【ダマスカス:DPA通信】

北・東シリア自治局に属するマンビジュ市議会の公式筋は、「昨日水曜日、アレッポ県東部の郊外地帯に位置するマンビジュ市を訪問した米国代表団が提示した、トルコ軍と反体制諸派閥に同市を引き渡すことを求める提案を拒否した」ことを明らかにした。

同筋は自身の名前を公表しないことを求めたうえで、ドイツの『DPA通信』に次のように語った。「今日木曜日、米軍の代表団がマンビジュ市に到着し、2つの会議がもたれた。1つ目は軍事評議会と、2つ目は民政評議会とのものであった。同使節団はそこで、マンビジュ市がトルコによる軍事作戦の対象となることを回避するために、シリア民主軍が支配している同市およびその郊外部をトルコ軍とシリア国民軍に引き渡すことを要求した」。

同筋によると、両評議会はこの要求を拒否した。さらに「マンビジュ市を防衛し、トルコ軍や反体制諸派閥、あるいは同市に軍を送ったシリア政府軍に同市を引き渡すことはない」との意向を表明したという。

同筋は、シリア民主軍がラッカ県およびハサカ県からマンビジュ市に援軍を送り、その総勢はクルディスタン労働者党(PKK)の戦闘員で構成される200人にのぼったことを明らかにした。さらにシリア民主軍が各道路に爆弾を設置し、マンビジュ市の北方から反体制諸派閥との接触線に向けて、土の防壁を構築したこと指摘した。

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53736 )