シリア:アサド大統領一族、麻薬「カプタゴン」密輸に加担か(2)
2022年06月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アサド一族が体制の資金調達のため麻薬「カプタゴン」の密輸に加担しているとドイツの捜査官らが公表
【ベルリン:本紙】
≪麻薬ギャングの中核、アサド一家≫
検察は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州の捜査官らが長年の苦労の末に明らかにした彼らの主張内容を、法廷で立証することに成功した。これはドイツ犯罪史の重要な一ページとなるだろう。
当初は麻薬ギャングに関連した別の事件に過ぎなかった出来事が、いつしか計略をめぐる政治ネットワークに発展し、その中核にいたのがアサド一族だった。
シリアの体制が、アラブ諸国で特に人気を博するアンフェタミン型化合物「カプタゴン」の海外販売による利益の大部分を得ている、というドイツの捜査官らの疑念は具体的なものとなった。また、「イヤード・S」に加え、別のシリア人らやアルジェリア人ら起訴され、彼らの裁判はドイツのエッセン市で近く開始される。裁判の審理はシリアの体制支配のもとで興隆する麻薬ビジネスに光を当てることになるだろう。
(1)に戻る
(3)に進む
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:53810 )