シリア:アサド大統領一族、麻薬「カプタゴン」密輸に加担か(3)
2022年06月23日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アサド一族が体制の資金調達のため麻薬「カプタゴン」の密輸に加担しているとドイツの捜査官らが公表

【ベルリン:本紙】

さらに、ここ数年で、治安機関の職員らは幾度にもわたり大量の「カプタゴン」の貨物を差し押さえることに成功した。例えば、2020年1月には約10億ユーロに相当する8,400万トンのカプタゴン錠剤がイタリアのサレルノ港で押収された。また、2021年にはギリシャの職員らが5.25トンのカプタゴンを押収した。さらに、2020年4月にはエジプトの税関職員らがポートサイド市で、シリアの「ミルクマン」製造販売会社から発送されたテトラパック容器1万9000個に詰められた「カプタゴン」と大麻を発見した。同社は当時バッシャール・アサド氏に近しい資産家ラーミー・マフルーフ氏が所有していたが、関与を否定した。

2021年11月、エジプトの職員らは再び、今度は1100万錠の「カプタゴン」を発見することとなった。3月の下旬にはマレーシアの番となり、9480万錠のカプタゴンが見つかった。その他レバノン、香港、ナイジェリアでも発見され、ドバイやサウジアラビアの港でも大量に押収された。

(2)に戻る
(4)に進む

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:吉岡珠実 )
( 記事ID:53811 )