シリア:カーミシュリー市における治安の悪化により住民たちが夜間パトロールの実施を強いられる
2022年05月24日付 al-Watan 紙
■「分離主義民兵組織」の支配下に置かれている諸地域で治安上の混乱や犯罪率が悪化…カーミシュリー市の住民たちは家屋と財産を保護するために夜間パトロールの実施を強いられる
【諸通信社】
分離主義民兵組織「シリア民主軍」の支配下にある諸地域における治安上の混乱や、同地における犯罪件数の高まりにより、ハサカ県の住民たちは自らの家屋や財産を保護するために、武器とともに夜間パトロールを実施することを強いられている。
レバノンの『アジア通信』が昨日伝えたところによると、ハサカ県北部に位置し、シリア民主軍の支配下にあるカーミシュリー市で新たに殺人事件が発生した。これは、男性1人が、家屋への浸入や、日用品や金銭の盗難を受けたすえに殺害されたというものである。この事件によって、同市ではわずか1週間のうちに4件の犯罪が発生したことになる。
対トルコ国境地帯に位置するカーミシュリー市は、同市が商業および経済の中心地にあたるとの観点から、シリア民主軍の支配下に置かれているもっとも重要な都市のひとつとみなされている。同市はまた、「民主統一党」を筆頭とするクルド民族主義の諸政党にとって、政治的な重要性をもつ都市でもある。
カーミシュリー市は同様に、分離主義機構であるいわゆる「(北・東シリア)自治局」に属する重要な軍事・指令センターが複数置かれている。また同市には、シリア民主軍の各部門に属する指導者らのうち、大部分が居住している。
(後略)
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( 翻訳者:木戸 皓平 )
( 記事ID:53818 )