トルコのイラク向けの輸出は、2022年最初の7ヵ月間で昨年と比較して30%増加し、73億6400万ドルに達した。シュルナク県のオスマン・ビルギン知事は、「イラク向けの輸出は昨年5位だった。しかし今年は4位に上昇した。イラクは私たちが最も多く輸出をしている4番目の国だ。これは非常に良いデータである」と述べた。
トルコ統計局(TÜİK)のデータによると、トルコからイラクへ今年の最初の7ヵ月間で73億6400万ドルの輸出がなされた。つまりトルコの総輸出額の5.1%をイラクが占めている。昨年に比べても、イラク向けの輸出は30%増加した。また、イラクは今年トルコが4番目に多く輸出をしている国である。これにアメリカが28.8%の増加、ドイツが3%の増加で続いている。
■1日当たりの車両数は22%増加
ハブルの国境ゲート近くの50万㎡の敷地に作られた5千台収容可能な国際輸送トレーラー用の駐車場では、ドライバーがイラクへ輸出される製品を運ぶための手続きを行っている。シュルナク県特別地方行政がこのハブル・国際輸送トレーラー駐車場を管理しており、ここを出入りする車両の数は、今年最初の7ヵ月で100万3023台に達した。1日当たりの平均台数は4731台となった。今年の最初の7ヵ月間で1日の車の出入数は昨年に比べて22%の増加が見られた。
シュルナク県のビルギン知事は、2022年の最初の7ヵ月間でハブル国境ゲートからイラク向けの輸出が昨年と比較して30%増加したと述べ、「今日、ここでの合計車両数は2950台だ。2ヶ月前、1日に出入する車両数は1500台だった。およそ同じ車両数がイラクからトルコへ戻って来ていた。現在、1日の車両通過数は2000台である。イラクから来る車両の数も同じほどだ。確認してみると、これはトルコ国内にある全ての陸上国境ゲートの中で最も大きな数字である。これは私たちの県、国境ゲート、国の経済の点から見てとても重要である」と述べた。
■「イラクは我々が最も多く輸出する4番目の国である」
ビルギン県知事は、イラクがトルコに課している関税の一部の項目で減少が見られると指摘し、「わが県では9月と10月には輸出額が増加している。うまくいけば、年末には30%~40%の増加で終えることが出来るだろう。わが県は貿易上で非常に重要な勢いを得た。生産の上でも勢いを提供し、この点でわが県に栄誉を与えることになるだろう。イラク向けの輸出は昨年は5位だった。しかし今年は4位に上昇した。イラクは私たちが最も多く輸出している4番目の国だ。これは非常に良いデータである。もちろんイラクは私たちの隣人であり、特別な関係を持つ国であることはありがたいことだ。この数字が増加するにつれて、商業的な関係も近隣の関係も改善されている。このことも非常に嬉しい。」と述べた。
■あらゆるものがイラクへ
ハブル国境ゲートで待機していた国際輸送トレーラー運転手の1人、ロクマン・ジャン氏は「税関の機能には何の問題もない。私たちは行ったり来たりしている。苦労はしていない。イラク側では少し混雑している。イラクでは税関が厳しく手続きをしている。システムがトルコみたいではない。あちらでは私たちは拘束されている。やることもない。今、小麦粉を積んでイラクへ運んでいる。ありがたくも、あらゆるものがイラクに行っていて、私たちは幸せだ。ものの流れが出来ている。ヨーロッパへ出稼ぎに行く代わりに、ここ自分達の玄関口で生活費を稼いでいる。4ー5日、1週間でイランへ行って戻っている」と述べた。
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( 翻訳者:伊永勇人 )
( 記事ID:53886 )