野菜高騰!ーエルドアンの発言とは大違い
2022年08月12日付 Cumhuriyet 紙


公正発展党のレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は「季節条件が野菜や果物の値段高騰に影響したのを見過ごすことはできない。」と述べたが、夏の終わりの月でも週市では野菜や果物の値段は10トルコリラ以下には下がらなかった。人々はオクラやイチジクを味わえないと語った。

エルドアン大統領は、2022年4月12日、閣議後に行った発表の中でトルコの野菜や果物の生産規模が十分であると説明し、「季節条件が野菜や果物の値段高騰に影響したのを見過ごすことはできない。」と述べた。しかし、厳しかった冬の条件の影響で高騰したと明言された野菜や果物の値段は、夏が終わろうとする中ちゃんとした値段の下落はなかった。週市の野菜販売棚のどこにも10トルコリラを下回るものは見つからない。

トマトは10トルコリラ、きゅうりは10トルコリラ、ナスは12トルコリラ、かぼちゃは10トルコリラ、 さやいんげんは20トルコリラ、インゲン豆は20トルコリラ、唐辛子は15トルコリラ、赤唐辛子は25トルコリラ、オクラは35-40トルコリラ、レモンは25トルコリラ、桃は15トルコリラ、バナナは25トルコリラ、ブドウは20トルコリラ、イチジクは30トルコリラ、杏子は30トルコリラ、西洋梨は20トルコリラ、サクランボは30トルコリラ、パセリは4トルコリラである。人々がほぼほぼあらゆる食事に使うジャガイモは7.5トルコリラ、玉ねぎは8.5トルコリラである。

人々は週市の価格が下落しない理由が、農家が支援を受けていないことや生産が十分でないことと関連していると考える。ある人は「マーケットは村に来ている。全く生産する人がない。消費者は絶対いるのに。」と述べた。

アンカラのエルガジ地区の週市の、この件に関して話した中小業者と人々は、以下のように語った。

「先週は40トルコリラで買ったものが今日は50トルコリラになると、40トルコリラが安く感じる。実際に、私たちは価格と競い合っている。ある国で農業や畜産を無くすれば、このように値段と対峙するようになるだろう。」

■「何もかも切りつめている」

別の人は「もちろん倹約している。何もかも切りつめている。秋に[冬の保存用に野菜を]乾燥させるつもりです。何も買えない。500トルコリラで買い物できれば、大喜びだ。現在、週市へは1000リラが必要だ。」と不満を述べた。

■「イチジクは全く買わない」

昨年は週市の値段を見ずに買い物をしていたが、今年は状況が一変したと語った別の人は、「値段は変わっていない。下がっては上がっている。うまく帳尻を合わせようと頑張っている。少しずつ買っている。1キロ買うところを0.5キロ買っている。先週は100リラをスイカを使った。あとのことは考えてもごらんなさい。果物は200-250トルコリラだ。昨年はもっと手軽に消費していた、全く値段を見なかった。現在値段を見て、それから買っている。オクラを未だに待っている。意識的に買わない、値段が落ちると思って。イチジクも全く買わない。」と述べた。

■「月の買い物は1200リラだ」

また別の人は「相当高い。野菜や果物はもっと安くないといけない。何もかも思うように買えない、グラムで…。果物は1種類か2種類で…。前は5,6種類買うことができていた。初めてメロンを買った。キロ当たり10リラだ。この季節に食べないなら、いつ食べるんだ?週あたりの買い物は300リラかかる。もはや私たちはみな低収入の人間だ。今年は冬の準備ができないだろう。トマトはとても高い、10トルコリラで人々はどうやって買うのか?週300リラで計算すれば、月あたりの買い物は1200リラだ」と不満を語った。

週市の価格が下がるとは信じないと語った人は「人々の懐を痛めつけるし、人々の心を悩ませている。毎週少しずつ高騰している。1キロのオクラを50リラで買うのなら、何を飲み食いすればいいのか?[値段を]見て立ち去っている。以前は週市はより妥当な値段だった、現在はスーパーマーケットと週市の違いは全くない。夢物語、つまり値段が下がったり、他のメリットは何もない…。」と述べた。

■「スイカ1個が1キロの果物に相当する状況」

週市で商売を営むダウット・アラズさんは、果物が非常に高いのでスイカがより選ばれていると明かし、以下のように述べた。

「アダナで現在畑でスイカはキロ当たり50クルシュだ。諸経費が高いため、ここへ来るとき、それが値段に反映している。にも関わらず最も安い果物はスイカだ。1キロの果物の値段は20-25リラだ。にも関わらずスイカはキロ当たり2.5-3リラだ。スイカ1個が1キロの果物はほぼほぼ同じ値段の状況だ。」

■「基本食糧だが、人々は買えない」

ジャガイモと玉ねぎの店を出す中小業者のウール・エロルさんは、「子供の頃から週市にいる。仕事にはたいへん不満がある。玉ねぎを8.5リラで売っている。ジャガイモも8.5-10リラだ。昨年は5-6リラだった。生産は少なく、経費は高い。人々は高いと見て、買えない。3キロ買うところを1キロ買っている。玉ねぎ、にんにく、ジャガイモは、家庭の基本的食糧だが、人々は買えない。私は車の燃料費でさえ何とか捻出している。朝5時に起きる。我々は労働に見合うものを手にできていない。」と述べた。

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( 翻訳者:大屋千寛 )
( 記事ID:53896 )