NYツインタワーの建築家ニシャン・ヤウブヤン氏、死去―イスタンブルで葬儀
2022年08月12日付 Cumhuriyet 紙
ツインタワーとして知られるワールド・トレード・センターの建設に携わった建築家ニシャン・ヤウブヤン氏が94歳で亡くなった。ヤウブヤン氏は12日、サルプ・ガラベト教会にて葬儀が執り行われた後、最期の旅路へと見送られた。
ツインタワー建設に携わり、ミーマール・スィナン大賞を受賞した建築家ニシャン・ヤウブヤン氏が8月9日に治療を受けていたイェディクレ・サルプ・プルギチ病院で亡くなった。
ヤウブヤン氏の葬儀は12日、ウスキュダルのサルプ・ガラベト教会で13時から執り行われた。葬儀にはカドゥキョイ区のシェルディル・ダラ・オダバシュ区長、善行活性化研究建築家・エンジニア連帯協会のメンバーやヤウブヤン氏の近親者、愛する人々が列席した。葬儀の後、ニシャン・ヤウブヤン氏の遺体はハサンパシャ・アルメニア墓地に埋葬された。
■「共和国が育て上げた偉大な建築家の一人だった」
カドゥキョイ区のシェルディル・ダラ・オダバシュ区長は「カドゥキョイの偉大な象徴的人物だった。カドゥキョイ出身の建築家というだけでなく、共和国が育て上げた偉大な建築家の一人だった。トルコで建設された作品だけでなく、世界の様々な街で行われた大規模プロジェクトに参加した建築家でもあった。
カドゥキョイとしても、またお悔やみ申し上げる。彼はカドゥキョイのアルメニア人コミュニティの偉大な象徴の一人だったからだ。長年にわたり、ワクフ長職を担った。建築家としてカドゥキョイの歴史的価値に対する活動に取り組んだ。
アルメニア人小学校の再建も物資も建築的才能も用いて新たな計画を作り、アルメニア人コミュニティの従事を促した。建築家になる際のエピソードも非常に興味深い。アタテュルク廟の墓所計画コンペティションを見て、建築家になることを決めた。これも彼がどれほど共和国とアタテュルクを愛していたかを示している。」と述べた。
この記事の原文はこちら
( 翻訳者:伊藤梓子 )
( 記事ID:53900 )