米研究者ら「ザワーヒリー氏の殺害がアル=カーイダの日常的な活動に与える影響は軽微」
2022年08月12日付 その他 - al-Watan (Riyadh) 紙


■ワシントン・インスティテュートの研究員らが「ザワーヒリー氏の死亡がアル=カーイダの活動に与える影響は軽微」と断定

【リヤド:アル=ワタン】

米国が今年の7月22日にドローン攻撃によって実行したアル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリー氏の殺害は、同氏の前任者であるウサーマ・ビン・ラーディン氏が殺害されたときと同じような、劇的な余波を呼ぶことはなかった。同組織の主導においてはアフリカの危険な支部がますます影響力を高めているため、同氏の死亡が同組織の日常的な活動に大きく影響することはないと予想されるためである。

ワシントン・インスティテュートでテロ対策・諜報にかかわるスタイン・プログラムのディレクターを務めるマシュー・レヴィット氏と、北アフリカ・シリアにおけるアラブ系ジハーディスト組織の研究を専門とするハールーン・Y・ズィーリーン氏は、ザワーヒリー氏の殺害がアル=カーイダにおよぼす影響は、ビン・ラーディン氏が殺害されたときほど重大なものとはならないだろうとの見解で合意している。

7 月 31 日、ザワーヒリー氏は米国のドローン攻撃によりアフガニスタンで殺害された。長きにわたってアル=カーイダの副司令官(アミール)を務めてきたザワーヒリー氏は、2011年にウサーマ・ビン・ラーディン氏が殺害されたのち、同氏の地位を引き継いで組織の指導者となったのである。

ザワーヒリー氏は印象的なスピーチやメディアに対する見識によって知られていたわけではなく、同氏はむしろ長々しく退屈な論文や、ビデオ・スピーチといった手段を好んだ。しかしそれにもかかわらず、同氏は大規模テロの実行やジハーディズムの覇権拡大を目的とするアル=カーイダの国際的アジェンダが有するイデオロギー的基盤の大部分に関して責任を負う人物であった。

(後略)

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53901 )