モロッコ:ペルー政府がポリサリオ戦線への国家承認を撤回
2022年08月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ペルーがポリサリオ戦線に国家承認を与えてから1年も経過しないうちにその撤回を発表…「サハラ紛争における自治計画」への尊重
【ガザ:本紙】
ペルーは「ポリサリオ戦線」を国家として承認してから1年も経過しないうちに、これを再考し撤回することを決定した。モロッコは現在、コロンビアが今月初頭に同戦線を国家承認したことを筆頭とする、ラテンアメリカへの左派勢力の回帰に苦しんでいるが、今回の決定は同国にとっての一息をつく機会を形成するものである。
ペルーは、昨年9月にペドロ・カスティージョ氏を筆頭とする左派勢力が新たに国家の指導部に就いた結果、ポリサリオ戦線を国家として承認した。一方同国の野党はこの決定に反対してきており、これが「穏健主義からの逸脱」であるとみなしていた。さらに当時のオスカル・マウルトゥア・デ・ロマーニャ外務大臣に対し、この問題に関して明確な説明を行うよう求めていた。
そして同国は、ミゲル・アンヘル・ロドリゲス・マッカイ氏が今月5日に新外務大臣に就任したのと時を一にして、ポリサリオ戦線への国家承認がなされてから1年も経過しないうちにこれを撤回することを決定した。
同国外務省は昨日月曜日、決定の撤回を告げる声明のなかで次のように述べた。「現在に至るまで実際的な二国間関係が存在していないことを鑑み、ペルー共和国政府は、サハラ・アラブ民主共和国の承認を撤回し、この政体とのあらゆる関係を断絶することを決定した」。
さらに声明は次のように続けた。「ペルー共和国政府は国際法、そしてサハラ問題に係る国連諸決議に基づいて、モロッコ王国の領土保全および国家主権、そしてこの地域紛争における自治計画を認め、尊重するものである」。
(後略)
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53926 )