サウジアラビア:トランプ米元大統領の上級顧問は「湾岸和解」における自身の役割を主張
2022年08月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■クシュナー元米大統領上級顧問が回顧録を出版…「湾岸和解」における自身の役割について、サウジアラビア皇太子からの賞賛を受けたと主張
【ロンドン:本紙】
ドナルド・トランプ米元大統領の上級顧問で義理の子息でもあるジャレッド・クシュナー氏は、自身がホワイトハウスに勤務していた時期における複数の詳細事項を明かした。それは特に、同氏とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子との関係性に関連するもの、あるいは同氏が湾岸危機の解消に向けて果たした「役割」に関連するものであった。
クシュナー氏は、自身の500ページにおよぶ新刊「ブレイキング・ヒストリー:ホワイトハウスでの記憶」のなかで、サウジアラビア皇太子が、同皇太子とカタール首長を和解させるにあたって両者の会談をセッティングしたという同氏のイニシアチブを称賛したことを明らかにした。
クシュナー氏は、ビン・サルマーン皇太子が、カタールに課されている包囲網に終止符を打つ旨タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニー首長に伝えることに、直接的な熱狂を見せていたことを明らかにした。
クシュナー氏は、湾岸危機の解消をもたらしたウラー会談が開催される数時間前に自身が滞在していたドーハから、ビン・サルマーン皇太子に連絡したことを明らかにした。同紙はその際、同皇太子から、「和解を促進し、数々の譲歩を提供することにおいて、同氏が誠実であった」との見解を伝えられたという。
ECサイト「アマゾン・ドットコム」が伝えているように、これらの情報は、米国で出版され広範なセールスを記録した回顧録によって示されているものである。
湾岸危機の解消に向けた自身の役割に関するクシュナー氏の主張とは裏腹に、複数の情報筋は同氏が伝える多くの経緯の信ぴょう性を疑っている。彼らは、「和解プロセスが彼単独によって進められたと主張しようとしている」として米元大統領の義理の子息を非難しているのである。
(後略)
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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:53950 )