アフガニスタン:ターリバーン暫定政権が8月15日を祝日に指定
2022年08月15日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ターリバーン暫定政権が政権復帰1周年を祝う
【カブール:本紙】
ターリバーン暫定政権は月曜日、アフガニスタンでの政権復帰から1年目の記念日として8月15日を祝日に指定した。この1年は女性の権利が厳しく低下し、人道危機が深まった年だった。
イスラーム主義勢力ターリバーンは、2021年8月15日、米軍やNATO加盟各国の駐留部隊があわただしく撤退を完了した後、アフガニスタンで権力を掌握した。それ以降、暴力行為は大幅に減少したものの、人道危機は深刻さを増すばかりである。
この日(8月15日)アシュラフ・ガニー大統領が国外脱出してまもなく首都カブール入りしたターリバーンの戦闘員、ニウマトゥラー・ヒクマト氏は、「我々はジハードの義務を果たし、国を解放した」と語った。
駐留外国軍は8月31日までに急いで撤退した。その混乱状態で必死の思いで出国しようとする数万人の市民がカブール唯一の空港(カブール国際空港)に押し寄せ、出発する便に無理やり乗り込もうと殺到する様子が確認された。
祝日に指定された月曜日を除いて、現在のところ記念日を祝う公式行事は発表されていないが、国営テレビは特別番組の放送を予定している。ただし、その詳細は明らかにされていない。
(政権復帰から)1年、ターリバーンの戦闘員たちが自分たちの運動が政権奪回を成し遂げたと歓喜する一方で、人道支援団体は、アフガニスタンの総人口(約3800万人)の半数が極度の貧困状態にあることに強い危機感を示した。
(後略)
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( 翻訳者:新階望乃 )
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