モロッコ:ケニア政府はポリサリオ戦線への承認撤回を発表
2022年09月15日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ国王からの書簡が手渡されたのち、ケニア政府はポリサリオ戦線への承認を撤回

【ナイロビ:本紙】

ケニア政府は水曜日、ポリサリオ戦線への承認を撤回し、ナイロビにある同戦線の代表事務所を閉鎖するための措置を取り始めたことを明らかにした。

モロッコとケニアの共同声明によって明らかにされたところによると、今回の決定は「モロッコ国王ムハンマド6世からケニアのウィリアム・サモエイ・ルト大統領へと書簡が渡された直後」に行われた。

さらに声明では、「領土保全と不干渉の原則を尊重しつつ、ケニア政府は、モロッコ王国が提案した真摯かつ信頼性のある自治計画への全面的な支持を表明する。またこの計画を、モロッコの領土保全に基づいた、紛争を終わらせるための唯一の解決策であるとみなす」と述べられた。

ムハンマド6世は水曜日、モロッコのナースィル・ブーリータ外務大臣がウィリアム・サモエイ・ルト氏に手渡した書簡のなかで、同氏がケニア共和国大統領に選出されたことを祝福した。

ルト氏はナイロビの大統領府でブーリータ氏との会談を終えた直後、「ケニア政府は、西サハラをめぐる紛争における恒常的かつ持続可能な政治的解決策へ至る唯一の手段として、国連の枠組みを支持する」と表明した。

さらに同氏は、自国が「貿易、農業、衛生、観光、エネルギーなどの複数の分野でモロッコ王国との関係を加速させることに努めている」ことを強調した。

ケニア側の声明によってポリサリオ戦線への承認の撤回が発表されたのは、同国が、昨日開催された新大統領就任式に参加するためにナイロビに到着したポリサリオ戦線の指導者イブラーヒーム・ガーリー氏を迎えてから数時間後の出来事であった。

(後略)

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( 翻訳者:石川修伍 )
( 記事ID:54061 )