パレスチナ:ラムセス2世時代のカタコンベ発見(1)
2022年09月20日付 Al-Ahram 紙
ファラオ・ラムセス2世
■占領地パレスチナでの発見は、最初でも最後でもない… ラムセス2世の物語とパレスチナで発見された彼の遺物
【n.p.:マフムード・ダスウキー】
国際的なメディアに取り上げられた占領下パレスチナで発見された数々の古代エジプトの遺物、その最新の発見は、古代エジプトの栄光と勝利のファラオ、ラムセス二世時代のカタコンベ(地下墓所)の発見である。1年も経たないうちに今回の遺跡発見が公表されたことは、ファラオ時代のエジプトとシャーム地方(現在のシリア、ヨルダン、レバノン、イスラエルを含む地域)の関係の深さをさらに証明する結果となった。
2016年、ティベリアス湖畔のタル・カマル地区で行われた考古学発掘調査で、古代エジプトの珍しい遺物が発見されたと公表された。発見された遺物は古代エジプトの文字や記号が刻まれた石板で、この地区でこの種の遺物が発見されるのは初めてのことである。エジプトではこれまで発見されたことはない。石板には、その起源が、紀元前3000年頃エジプトで栄えた第一王朝の時代まで遡る古代エジプトの文字や記号が刻まれていた。しかし、この遺物は、その出所や3400年前の石が占領下のパレスチナ沿岸にどのようにして到着したのかなど、いくつかの疑問を投げかけた。
(2)に続く
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( 翻訳者:中村観月 )
( 記事ID:54127 )