レバノン:イスラエルとの領海画定合意が最終段階に
2022年10月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■レバノン・イスラエルは領海画定合意を歓迎、バイデン大統領はアウン大統領とラピド首相に「歴史的快挙」と祝意を伝える

【ベイルート:本紙】

レバノンの大統領・首相・国会議長は昨日(10日)朝、ヤース・ブーサアブ副国会議長から国境画定合意の最終草案を受け取った。なお、この最終草案はブーサアブ副国会議長が仲介者である米国のアモス・ホシュタイン氏から月曜の夜に受け取ったものだ。レバノン政府とイスラエル政府の様々な立場の人々も押しなべてこの合意を歓迎しているという。

レバノンのミシェル・アウン大統領は昨日、米国のジョー・バイデン大統領と電話会談を行った。レバノン大統領府のツイートによると、バイデン大統領はアウン大統領に数か月に及ぶ米国の仲介を経てイスラエルとの領海画定交渉が完了したことについて祝意を伝えたという。

イスラエルのヤイル・ラピド首相は「レバノンとの合意は、イスラエルの安全を強化し経済に数十億ドルをもたらし、北部国境の安定を担保する歴史的快挙である」と語った。そして、「この合意を承認するために水曜に安全保障小閣議および閣議が開かれるだろう」と明らかにした。また、『ハアレツ』紙は合意への署名は制裁廃止後の今月10月20日となるだろうとの予測を示した。

レバノンの大統領府報道室は、「大統領府は米国の仲介者が提示した最終版はレバノンが満足できるものだと考えている。最終版は天然資源に関するレバノンの権利を保護していると理解している。」と、声明を発出した。

また、ナジーブ・ミカーティー暫定首相は「レバノンの領海画定問題が近く終結する」ことを望み、相互理解に至った事柄について米国政府と仏政府による直接的な貢献に謝意を表した。さらに、トタルの代表団が今朝ベイルートに到着し、ナジーブ・ミカーティー暫定首相、ワリード・ファイヤードエネルギー相らと会談した。ミカーティー暫定首相はトタルの代表らにレバノン領海での採掘を行うための手続きを即座に行うよう直接要請した。

(後略)

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:54230 )