イスラエル:マレーシア治安当局はモサドのスパイ・ネットワークを解体
2022年10月18日付 al-Quds al-Arabi 紙
■マレーシアでのモサドによるパレスチナ活動家の誘拐とその解放までのプロセスの全容
【クアラ・ルンプル:本紙】
マレーシアの治安機関は、パレスチナ人専門家の誘拐に関与したモサドに属するイスラエルのスパイ活動ネットワークの解体に成功した。このネットワークは、多くのパレスチナ人を追跡、国内の重要拠点でスパイ活動を行っていた。
マレーシアの複数のメディアは、マレーシア人11人からなるモサドのスリーパーセルが、先月28日に首都クアラ・ルンプル内で、ガザ出身のパレスチナ人情報工学専門家を誘拐、郊外の農村の家に連れ去ったと報じた。その後、マレーシア諜報機関が24時間で誘拐犯にたどり着き、彼らを逮捕、人質を解放し、この人質は数日して出国したという。
アルジャジーラ・チャンネルによると、マレーシアの複数筋は、モサドのスリーパーセルのスパイ活動が空港を含む国内の複数の重要拠点に及んでおり、政府のネット関連企業への侵入もあったことが調査で明らかになったと述べた。また、同筋は、このほかにもモサドの活発なスリーパーセルが存在していることについて否定しなかった。
同筋は、モサドがヨーロッパ諸国で教練したマレーシア人工作員らを作戦実行に利用したと指摘した。
(後略)
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( 翻訳者:藤井翠・堀江龍之介・石井風帆 )
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