スーダン:青ナイル州の衝突で150人が死亡、知事の辞任を訴える
2022年10月20日付 al-Quds al-Arabi 紙


■スーダン:青ナイル州の衝突で150人が死亡、知事の辞任を訴える

【ハルツーム:本紙】

スーダン南部青ナイル州ワド・マーヒー地区でのハウサ族とフンジ族集団の衝突の結果、150人が死亡し86人が負傷した。

ワド・マーヒー病院のアッバース・ムーサー院長は木曜(20日)、AFPの電話取材に対して「子どもや女性、高齢者、若者など150人が死亡した。大半は火災のせいで亡くなっている。また、86人が負傷した。」と語った。

国連によると、ルサイリス市東部にあるワド・マーヒー村で先週発生したハウサ族と他の部族との衝突では、13人が死亡したという。また、医療関係筋によると、「ワド・マーヒー病院に10人の遺体を収容した」という。

さらに、ルサイリス病院の別の情報筋によると、「5人の遺体と10人の負傷者が病院へ搬送されてきた」という。

現地の複数の情報筋は本紙に対して、青ナイル州の部族間でヘイトスピーチがエスカレートする中で死傷者の数は増えるだろうと話した。また、数十人の負傷者がワド・マーヒー地区からダマジン病院に運ばれたと語った。

ハウサ族の族長のひとりは、「地域の大規模な治安強化が行われたにも関わらず、再び武器を使用し、家屋に火をつけるような暴力行為が発生した。」と語った。

目撃者は武力衝突を確認し、月曜(17日)にスーダン当局に対してワド・マーヒー地区に夜間外出禁止令を発出するよう訴えていた。また複数の目撃者が、部族間の暴力に抗議して青ナイル州の州都であるダマジン市で数百人がデモを行っているのも確認している。

住民のひとりはAFPの電話取材に対して「部族間衝突の負傷者が搬送された病院の前で抗議者たちがデモを行っている」と語った。

さらに、「彼らは、アフマド・ウムダ・バーディー青ナイル州知事の自宅に至る道を封鎖し、『暴力反対』と叫んでいた」と続けた。バーディー知事の解任を要求したという。

抗議は州都ダマジン市に拡大し、悪化の一途をたどるこの地域の部族紛争の対処に失敗したことで、バーディー知事の辞任を求めるデモが行われた。

暴力行為が続いていることに抗議して、抗議者たちはバリケードを築いてダマジン市への主要な入り口を封鎖した。一方、ダマジン市場の商店主らはデモのタイミングで店を閉じた。これは、現在のこの地域が無法地帯となる中で、事態の展開によって店舗が攻撃を受けることを恐れてのことだ。

(後略)

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( 翻訳者:国際メディア情報センター )
( 記事ID:54297 )