ボズダー法相、憲法24条修正に言及
2022年10月24日付 Cumhuriyet 紙


ベキル・ボズダー法相は、スカーフ着用のために憲法24条が修正されると発表した。ボズダー法相は、「ついに結論に達した。24条だけの修正を行うことに決定した。それに則って修正を行う。」と述べた。

共和人民党ケマル・クルチダルオール党首がスカーフ着用の自由を「法的に保障」するよう呼びかけたのに続いて、共和人民党はこの問題について修正法案を大国民議会議長府に提出していた。

ベキル・ボズダー法相は、トルコ・ラジオ・テレビ協会のニュースの中で時事に関する見解を表明し、憲法24条を修正すると発言した。

ボズダー法相は、「共和人民党がトルコ大国民議会議長府に提出した法案は、現在、存在しない問題を問題にして問題を作り出し、存在しない問題を法的根拠のある問題に変えている。公共部門の労働者と他分野は適用外である。共和人民党の提案は、勤務中の女性のみを対象にしている。」と述べた。

「クルチダルオールはあの言葉を述べて法案を提出すると、大統領が『スカーフ問題は、教育及び政治において、いかなる場所でも問題となっていない。憲法の修正は行おう。簡単に修正はできないだろうが。』と発言すると、私たちも取り組んだ。ついに結論に達した。24条だけの修正を行うことに決定した。」と検討結果を述べたボズダー法相は、それに則って修正を行うと述べた。

■ボズダー法相は、次のように続けた

「この[修正]条項は、スカーフを着用する女性のみならず、スカーフを着用しない女性も憲法における基本的な権利と自由という意味で、条件に縛られることはないと表現される。この修正は大いに受け入れられるだろう。共和人民党が支持しないために過度な言い訳を作り出すとは考えていない。2つの条項の修正が行われる予定である。2つ目[の修正]は41条である。家族はトルコ社会の基礎である。トルコ社会および国家が強固であることを望むならば、家族が強固であることが必要である。トルコだけでなく多くの国で家族を守るために憲法の修正が行われた。」

■ことの経緯は

クルチダルオール党首は、10月3日夕方にTwitterアカウントで公開した動画において、公共機関でのスカーフの着用を「法的保障」下に置くために議会に法案を提出すると発表した。同党首のこの発表に続いて、共和人民党のグループは全議員の署名入りが入った法案を、昨日、大国民議会議長府へ提出した。

法案の公式な名称は、「女性が勤務中に服装規定以外のいかなる強制を受けないことに関する法案」である。その法案では、「公的機関・組織で雇用され、公的性格を帯びた職業組織と公的組織の指揮下で勤務する女性は、勤務中に着用しなければならない法衣、作業着、制服等以外の服装を着用したか否かといった基本的な権利と自由を侵害する、いかなる強制も受けない。」という表現がある。

公正発展党選出のエルドアン大統領は、党のグループ会議でハードルを上げた。「今日、トルコの議題にはスカーフの着用といった問題はもはや存在しない。」と述べ、共和人民党クルチダルオール党首に対して、「さあ、解決を法律ではなく、憲法レベルで成し遂げよう。」と呼びかけた。

■憲法修正案の中身

憲法24条は、「宗教と良心の自由」を規定している。この条項に、誰もが教育と勤労の場において服装による「差別を受けない」という表現が付け加えられることになると明らかにされている。41条はというと、「家族の保護と子供の権利」に関する。この条項にある配偶者という表現の代わりに「女性と男性」という表現に改めることが計画されている。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:54317 )