「反共和国思想の自由」主張のイナル、副代表辞職、後任には
2022年11月02日付 Cumhuriyet 紙


トルコ共和国が文字改革によって「思考を妨げている」と述べた公正発展党のマヒル・ウナル会派副代表は人々の反応を受けて副代表の職を辞した。辞職前の公正発展党中央執行委員会の会合での出来事が明らかになった。

「共和国は私たちの語彙、文字、言語、それが生み出す全ての思考一式を一掃した」という発言で反響を呼んだマヒル・ウナル議員は、公正発展党の会派副代表を辞職したと明らかにした。

ウナル氏が空けた会派副代表の地位は公正発展党のトカット選出の国会議員オズレム・ゼンギン氏に引き継がれた。

記者のイスマイル・サイマズ氏は、ウナル氏の辞職について党中央執行委員会のメンバーが知っていると述べ、エルドアンが会合へ辞表をポケットに入れて来たと書いた。

サイマズ記者は、ウナル氏が会合でエルドアンの左側の4番目の席に座り、エルドアンが「マヒル氏が辞職を求めた」と述べたと伝えた。

これに従って、ユナル氏が「お役御免」と自分で言っていた辞職は即時に認められた。

■失言の数々

ゼンギン議員がウナル氏の後任とされたことは彼の失言を思い起こさせた。ゼンギン議員は衝撃を呼ぶ発言や国会での演説で話題となっていた。

■「これを実現したのは公正発展党であり、その先駆者は我々の大統領である。」

ゼンギン議員は、12月5日の世界女性権利デーに際してインスタグラムから参加した生放送において、「12月5日はトルコの女性に選挙権と被選挙権が与えられたことで関わりの深い日です。とても大切な日を迎えています。しかし、この権利が選挙権という意味で使われるのは2013年まででした。選挙権ということに関しては。しかし、2013年には初めて5人の女性議員がヒジャブを着用して国会に入りました。しかし、ヒジャブを着用して国会に入ること、つまり被選挙権が本当の意味で使われたのは2015年の選挙が最初でした。どうですか。あなた方は2035年について話していましたね。35とはどこですか。2015年はどこでしょうか。あなたたちは80年奪ってきた女性の権利に関してどの段階にいるのですか。この中には選挙、被選挙の問題だけがあるわけではありません。もしトルコでこの権利が実際に行使されていると言うのならば、それを実現させたのは公正発展党であり、その先駆者は私たちの大統領です」と述べていた。

■女性に対する「断定的な」言葉

公正発展党のゼンギン議員は、トルコで公正発展党以前は女性は軽視されてきたと主張し、国会での演説で、「私、女性と男性の友人、私たちの大統領、私たちが行っている活動で女性の人生を容易にするために努力している」と発言した。

ゼンギン議員は以前の発言で「私はトルコ[の刑務所]で裸での身体検査が行われていると決して信じていない。そのようなものはない。」と述べた。女性たちが裸での身体検査を受けたと述べたことについても、ゼンギン氏は裸での身体検査を受けた女性たちが告発するのが遅かったと主張して、「名誉ある女性、道徳的な女性は1年も待たない。」と述べていた。

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( 翻訳者:伊永勇人 )
( 記事ID:54381 )