チュニジア:児童を悪用した犯罪がおよそ500%増加
2022年11月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■児童を悪用した犯罪がおよそ500%増加…政府はまん延する「児童売買」の問題を注視

【チュニス:本紙】

チュニジアの当局者は児童を悪用した犯罪がおよそ500%増加したことを明らかにした。

国家人身売買防止局(政府系)の代表であるラウダ・ウバイディー判事は、昨年中に犯罪分野における児童搾取が475%の割合で増加したと述べた。

ウバイディー氏はラジオでの声明において、物乞いや犯罪行為において児童を悪用することのほか、人身売買の一形態である未成年者の雇用にかかわる犯罪が増加したことを指摘した。

さらに、児童や幼児の売買にかかわる犯罪の増加が、特にこれらの罪を犯すための新たな手段が採られるようになったのちに発生したことを明らかにした。こうした手段は、児童の売買や性的搾取のプロセスにおけるSNSの使用というかたちで顕出している。

これまでにも、フェイスブック上の「児童売買」に関するページはチュニジアにおいて大きな議論を引き起こしてきた。そのなかで同氏は、チュニジア政府が人身売買の範疇に含まれるこの問題を注視していることを明言した。

治安組合の元メンバーは、ある実業家によって運営されており、多くの実業家や治安組織の指導者を標的としている諜報活動および児童・麻薬取引のネットワークの存在を明らかにした。

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( 翻訳者:吉永伊吹 )
( 記事ID:54406 )