モロッコ:中絶の脱犯罪化へ、伝統的なジェンダー規範に外れた女性たちにスティグマや差別のない生殖の権利を…。
2022年11月09日付 al-Quds al-Arabi 紙
■モロッコで中絶という難問に女性に平等な解決策の検討を求める声
【ラバト:本紙、アブドゥルアジーズ・ベナウボー】
モロッコの主要野党「進歩社会主義党」議員で、代議院(モロッコ議会の第一院)司法・立法委員会のルブナ・サギーリ第一副議長は、中絶という難問に対して現実的かつ論理的な解決策を見出すように提案した。
そして、「中絶」は伝統的なスティグマを持つ「過激」な言葉である。生物医学的倫理と完全な調和した「医学的妊娠停止」という呼び名に変更する必要があると強調した。
また、「医学的妊娠停止」を刑法上の処罰の対象から外し、生物医学的倫理の原則に適合させ、そのための法的枠組みを開発する努力が必要である。さらに「医学的妊娠停止」の合法化に取り組み、合法を条件にこの種の手術を行うすべての機関に配布する登録簿を導入し、同意書の書式を作成しなければならない。これらは秘密裏に行われる中絶を減らすために必要であると訴えた。
サギーリ第一副議長は、法律で明確にレイプ・近親相姦の被害者や精神疾患の女性に「医学的妊娠停止」の権利を認めるように求めた。とりわけこのような状況では、女性は犠牲者であるにもかかわらずレイプ、凌辱、妊娠とその結末の責めを負っているからである。
カサブランカ郊外のモハメディア市で開催されたNGO団体「マナサート」の会合で、JIL・プログラム「研究成果」に参加したワッファー・バラウィー氏が、「自発的な妊娠の停止:身体の自由と法律の規制の間で」と題する論文を発表した。
(後略)
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( 翻訳者:宮元万緒 )
( 記事ID:54421 )