エジプト:米国のペロシ下院議長とスィースィー大統領が会談を実施
2022年11月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■ペロシ米下院議長がシャルム・エル・シェイクを訪問…ウクライナでの戦争およびエチオピアのダムについてスィースィー大統領と議論

【カイロ:アナトリア通信】

米国のナンシー・ペロシ下院議長は木曜夜、ロシア・ウクライナ間の戦争およびエジプト政府の許可なしにエチオピアがナイル川上に建設しているダムによる2つの危機に関して、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領と議論した。

エジプト大統領府は声明のなかで、「スィースィー大統領は、日曜日に開始し11月18日まで続く世界気候サミットの折に、エジプト東部のシャルム・エル・シェイクでペロシ下院議長と面会した」と明らかにした。

ペロシ下院議長によるシャルム・エル・シェイクへの期間未定の訪問は、米国のジョー・バイデン大統領が金曜日、同サミットに参加するためにエジプトへ到着する前に行われたものである(これは同大統領にとって初のエジプト訪問となる)。

エジプト大統領府の声明によると、「スィースィー大統領はペロシ下院議長と一対一の会談を行い、その後拡大協議が実施された」という。

同声明によれば、スィースィー大統領は「数十年間にわたって続くエジプト・米国間の関係をめぐる戦略にならび、相互の尊重と共通の利益の枠組みのなかで、あらゆる面でこうした関係を強化することに向けたエジプトの熱意」を確認した。

さらにスィースィー大統領は、「コロナ禍やロシア・ウクライナ危機を筆頭とする多くの連続した世界的危機が引き起こした経済、エネルギー、食糧安全保障に対するネガティブな影響」について指摘しつつ、こうした状況が「これらの悪影響に立ち向かうための連帯を必要としている」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:末広美羽 )
( 記事ID:54424 )