退役将校・将軍、軍事作戦を論評
2022年11月21日付 Cumhuriyet 紙


21世紀トルコ研究所テロリズム・テロ対策調査センター長ウナル・アタバイ退役参謀大佐は、「爪と剣作戦」においてトルコ軍がテロの標的をよく分析し、特に兵站の点で重要な場所が空爆されたことに注意を引いた。アリ・エル退役将軍は、軍事作戦が「メッセージ」という性質を帯びていることに注意を引いて、「次いで、遂行される陸上作戦の準備攻撃である。」との見解を述べた。

専門家たちは、トルコ軍が一昨日夜にシリアとイラクの北部に向けて始めた「爪と剣作戦」を本紙で論評した。アタバイ退役参謀大佐は、テロ組織が地域を実効支配していることに注意を引いて、トルコ軍がこの作戦でテロリストが最も多く利用する地域を標的として定め爆撃したと述べた。

■標的は時間と共に更新

アタバイ退役参謀大佐は、トルコ軍が標的を24時間あるいは48時間で更新していると述べて、「狙われた標的は必ず人がたくさんいる。作戦は大規模に行われた。[国境をこえて]200キロ近く進入したところに標的がある。」と話した。
「空軍により同時にこれほど大規模な戦域での作戦は行われてこなかった。」と話した同退役参謀大佐は、「世界とこの地域の国々へ与える重要なメッセージの性質を帯びている。」と述べた。

■準備攻撃である

作戦がトルコ軍の重大なメッセージであると述べたエル退役将軍は、「これは、この地域においてクルディスタン労働者党(PKK)を支援するアメリカ、シリア政権を支援するロシア、有志連合軍の背後にある国家に対する、『空軍は同時にこれほどの大規模な作戦を遂行できる可能性と能力があり、問題があるならどうぞ、私たちはここにいる。』というメッセージである。技術的にも困難な作戦を成功させた。もし、これが政治主導の中で行われた作戦であるならば、次いで行われる陸上作戦の準備攻撃である。」と話した。

■大臣は軍事司令官ではない

エル退役将軍は、映像の中で作戦の計画・遂行の中心が国防省とアカル国防相と示されたことを批判し、次のとおり論評した。
「アカル国防相が憲法第117条[の規定]にもかかわらず、いまだにトルコ軍の軍事司令官として活動するのは、政治家によってよく調査されるべきである。国防相は軍事司令官ではない。大統領制では命令を出すのは大統領であり、国防相はそれを実行に移す者である。現在、実質国防相が参謀総長の職務を担っている。」

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:54508 )