アルトヴィンのユスフェリ・ダム、その特徴
2022年11月22日付 Hurriyet 紙

大きな経済効果を生み出し、エネルギー分野で250万人分の電力消費量を賄うことになる[アルトヴィンの]ユスフェリ・ダムは、エルドアン大統領参加の式典を経て活動が開始された。

トルコ最大、世界でも自身のカテゴリーで第5位の規模を誇るユスフェリ・ダムの活動がエルドアン大統領参加の式典を経て開始された。

250万人分の電力需要をまかなうユスフェリ・ダムには、他のダムが堆積物による被害を受けることを防ぎ使用寿命を延ばす効果もある。

ユスフェリ・ダムは340億リラ相当の投資額で建設され、トルコ経済に年間50億リラの経済効果をもたらすことが期待されている。

堤高275mのユスフェリ・ダムの基盤建設には400万㎥のコンクリートが使用された。

130㎞にわたる送電線が引かれたユスフェリ・ダムでは、総設備容量は558メガワットである。

21億㎥の貯水能力を誇るユスフェリ・ダムでは年間平均18億8800万kWhが発電される予定だ。このようにユスフェリ・ダムだけで250万人分の電力需要に対応できるとみられる。

■「費用340億でトルコにふさわしい作品がアルトヴィンに」

エルドアン大統領はオープンセレモニーで以下のように述べた。

「100階建ての高層ビルに匹敵する275mの堤高を誇るこのダムと発電所は、トルコで1位、世界では自身のカテゴリーで5位の規模である。このダムで発電される19億kWhの電力は50億リラの経済効果が期待されている。エネルギー逼迫が起こったとしても、ここだけで1年半分のエネルギーを確保することができる。23億㎥の貯水能力をもつユスフェリ・ダムのエネルギー生産能力は、250万世帯または75万台のTogg社の自動車のエネルギー需要に単独で対応できる水準にある。要するに、トルコの最も険しい場所でダム、発電所、新たな居住地、道路を建設し、34億リラの費用を用いて、トルコの世紀にふさわしい作品を国家予算でアルトヴィンに生み出すことができた。」

■「ユスフェリに62㎞のトンネルを建設」

続けてエルドアン大統領は、以下のように述べた。

「[移転先の新居住地]イェニ・ユスフェリには2698戸の家、507戸の村落形家屋、296の職場、37店舗入る産業センター、25の病床を備えた病院、幼稚園から高校までの9校、寮、スポーツジム、7つの村及び公共サービス棟が新設された。あらゆるインフラや建物の建設により、イェニ・ユスフェリは以前の集落の2倍の規模となった。当地へのアクセスに関しては、39のトンネル、21の橋、110㎞にわたる道路が建設された。今から20年前、トルコ全土のトンネルの長さは計50㎞だったのに対し、ユスフェリだけで62㎞のトンネルを建設したのだ。」

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( 翻訳者:金子萌 )
( 記事ID:54517 )