デミルタシュ元DHP党首、オジャランとの面会要請
2022年11月30日付 Cumhuriyet 紙


勾留中の元人民の民主主義党(DHP)党首のセラハッティン・デミルタシュは、イムラル刑務所で収監されているテロ組織PKK(クルディスタン労働者党)のリーダーであるアブドゥッラ・オジャランとオンライン通信を通じて面会を要請して、法務省に嘆願書を提出した。

エディルネのF型刑務所に勾留中の元人民の民主主義党首のセラハッティン・デミルタシュは法務省へテロ組織PKKのリーダーであるアブドゥッラ・オジャランとオンライン通信を通じた面会を法務省に申請した。

デミルタシュ元党首は弁護士を通じて法務省へ提出した嘆願書の中で、「イムラル刑務所でアブドゥッラ・オジャランに課せられた隔離はこの混乱した状況を助長し、緊張を徐々にエスカレートさせている」と述べ、「法、正義、社会の平穏を求め、問題が対話によって解決されるべきと信じる1人の政治家の責任をもって行ったこの申請が善処されるよう望み、願っている」と述べた。

嘆願書の全文は以下の通り。

「周知の通り、アブドゥッラ・オジャランは貴省管轄のイムラル高等警備刑務所で23年近く独房において隔離環境で拘束されている。オジャラン本人は、20カ月以上違法に家族と弁護士に会う権利を奪われている。しかしかつて彼が外部の世界と接触可能な時期には、トルコでは社会の平穏と民主的解決への希望は時を経るにつれ大きくなり、社会は息をついていた。

現在、本国では深刻な貧困、経済危機、社会危機が起きている一方で、政府が国内外で継続している対立と緊張の政策が大きな損失と苦痛を引き起こしている。国民の最大の願いはこの誤った政策が直ちに放棄され、貧困、失業が終わる平和で穏やかな環境が確保されることである。

しかし、数々の誤った政策に加えイムラル刑務所でアブドゥッラ・オジャランに課されている隔離措置もこの混沌とした状況を助長し、緊張を徐々にエスカレートさせている。

私は、貴省が実際に法律に従っていないこの措置を終わらせることが、トルコ全体のためになると信じている。国の全ての子供が掛け替えのない貴重な存在である中、[彼らの実情を]直接目にしながら運命に任されていることに沈黙し、傍観することは、民主政治と平和を信じる者の誰一人にとって倫理的態度ではないし、ありえないだろう。

イムラル刑務所で課されている政策を恒久的に終わらせるために、弁護士にして政治家である身として、エディルネF型刑務所からオンライン通信を通じてアブドゥッラ・オジャランと面会すること、後に当人が彼の家族や弁護士と定期的に面会できるようになることを求める。

法、正義、社会の平穏を求め、問題が対話によって解決されるべきと信じる1人の政治家の責任をもって行ったこの申請が善処されるよう望み、願っている。

敬具

セラハッティン・デミルタシュ」

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( 翻訳者:伊永勇人 )
( 記事ID:54558 )