エルドアン大統領、6歳娘「結婚」疑惑のイスマイルアー教団を擁護
2022年12月12日付 Cumhuriyet 紙
イスマイル・アー教団に関連するヒラヌール財団の創設者であるユスフ・ズィヤ・ギュムシェル氏が、自分の娘H.K.Gを6歳の際に宗教婚させ、長年性的虐待にさらしたことは、国内で話題となっている。
共和人民党のケマル・クルチダルオール党首は本日12日、虐待問題に「沈黙することを選んだ」法務省に向け行進を行った。法務省の前で演説を行ったクルチダルオール党首は、「2年間、この件を認知していたと彼らは言っている。二年間この件を知っておきながら、何をしたのだ?組織的な虐待があり、2年間それを認知していた。沈黙を保っていた。幸いなことに、この国にはジャーナリストがいる。」と発言した。
大統領閣議は大統領府で召集された。公正発展党党首兼共和国大統領のレジェプ・タイイプ・エルドアン氏が議長を務めた閣議は3時間に渡った。エルドアン大統領は、閣議後発言を行った。
エルドアン大統領はイスマイル・アー教団での性的虐待報道について2週間を経て発言した。
■受け入れがたいこと
エルドアン大統領は、イスマイル・アー教団で起きた虐待の報道に関して以下のように述べた。
「ここ最近、世間で様々な形で議論を喚起している、ある幼女の児童婚につき、以前および以後共に我々が悲痛を感じているのを共有したい。現在まで、担当者が必要な手順を行っている。しかしながら、これらを野党は無視している。
今日の状況からして、13歳で婚約、14歳で結婚するという状況を受け入れるとは決してあり得ない。ましてや、更に幼い年齢での虐待など受け入れられるわけがない。
内務省によって行われた調査の後、この件は法的プロセスに入った。家族社会福祉省は、被害者のために弁護士を確保し、法的過程を注視した。
イスタンブル共和国主席検察局が起訴状を用意した。訴訟と第一回審理は、近く行われる予定だ。この件は世間の話題となった。この問題は、メディアに取り上げられるまで、関係各省・組織は過程を注視し、すべての手続きを全うした。
■クルチダルオール氏を標的
ここまでの怠慢や不十分な点は調査の段階ですでに扱われた。国内の児童に向けたハラスメント、虐待、法的規定年齢に達しない結婚などの問題に対して我々が示した関心は疑いようのないことだ。
この件に関して最も重要な法的・実質的な改革は我々の政権下で行われた。ケマル氏よ、あなたはこれを分かっていないのだ。あなたにはこうした心の機微はなかった。
私の発言をきっかけに身だしなみを整え、振る舞い方を定めよ。この議論で露わになった偽善者ぶりに不快感を感じたと言いたい。こうした問題を、人々の信仰心や特定の組織に結びつけることは非倫理的なゆがんだ行為である。
■イスマイル・アー教団を擁護
宗務省の最上層部で話し合われたこの問題を宗教と結びつけようとするのには隠れた意図がある。それが被害者の権利の擁護であるならば、我々がすでに行っている。
例えば、クルディスタン労働党が母親たちの腕から奪い去り、山へと連れて行った後、武器を持たせ、指導者たちによる虐待にさらされている娘たちに関しても、同様の反応を我々は期待している。
ケマル氏よ、ディヤルバクルの母親たちを何度訪問したのか。娘たちを拐われ涙にくれる母親たちを何度訪問したのか。
ある政党の組織内、あるいは自治体内で生じている何十もの虐待に対して同様の決意で臨むことを求める。
子供たちをテロ組織の爪から救い出そうとするディヤルバクルの母親たちによる闘いを軽視する者たちが、この件での性急な動きが道徳心から来ていると、どうして信じられようか。
犯罪は自らが犯した罪にのみ責任を負うという原則の裏に隠れた者たちの、今回の一件を敬虔な人々全体を傷つけようとする試みが誠実であるとどうして信じられようか。」
■野党議員も標的
・我々は被害が最初に届けられて以降、この件をすべての関係組織をとともに取り扱っている。この件で反発をしめしたすべての国民の心の機微を重く受け止めている。
・あなたたちは、議会を軽視することで、私の大臣へと教訓を示すことなどできない。そのことで異なることをしていることを気づいていない。
・クルディスタン労働党が虐待している子供たち、議会での傀儡組織、ソーシャルメディアの場やその類の場での恥ずべき行為に目をつぶる者たちが、人々の価値を傷つけ、リンチを行う行為に我々は賛同しない。
・この件をあらゆる段階で注視し、結果に導くことを続けていく。
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( 翻訳者:村田七海 )
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