ヨルダン:運輸部門で広がる抗議活動の動向(1)
2022年12月16日付 al-Quds al-Arabi 紙
■抗議行動の暴徒化がヨルダンの政治危機をエスカレートさせている
【本紙】
ヨルダンの運輸部門の一つで発生したストライキは、国内の複数の県、特に南部の諸県に急速に広まった民衆抗議活動が集中する焦点に変わった。この活動は、当初の平和的な抗議活動からデモ行進、またトラック、バス、および石油製品を運ぶ車両への攻撃、さらに幹線道路の閉鎖へと変化するかたちで発展した。これは今後経済に及ぼされる悪影響を予感させるものであり、実際物資の欠如により数十の工場が稼働を停止したほか、数百の製造会社がアカバ港でのバスの混雑による影響を被った。
今月4日のトラック所有者組合および陸上運送にかかわる労働者たちによる労働ストライキの宣言、そして彼らによる石油価格の引き下げおよびトラック運送の賃上げの要求、その後の緊張化によって、政府は調査のための議会委員会を設置し、その後「緩和決定」のパッケージを発表した。実際、政府は運送を賃上げし、いくつかの燃料の価格を固定させた。また(フセイン大学の学生たちがストライキに参加したのち、)支援を受ける学生の数を増加させ、同様に貧しい家庭に対する支援金および燃料補助金の額を上げた。
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( 翻訳者:内田かぐ美 )
( 記事ID:54709 )