パレスチナ:クリスマスに聖地訪問を禁じられたガザ地区のキリスト教徒(3)
2022年12月25日付 al-Quds al-Arabi 紙
■イスラエルはガザのキリスト教徒によるエルサレムおよびベツレヘムの聖地への訪問を阻止
【ガザ:本紙】
西暦に従うと、キリスト教徒は毎年12月25日に祝日を祝うが、東方諸教会では例年1月7日を祝日としている。通常、世界各地から何万人ものキリスト教徒が東エルサレムやパレスチナ自治区内のその他の地域を訪れ、イエス・キリスト生誕の地であるベツレヘムの降誕教会という、世界のキリスト教徒にとってもっとも神聖な聖地での祝祭に参加する。
ファラフさんはは以下のように述べた。「私は家族とともに西岸地区に行き祝祭に参加できるよう教会に申し入れたのですが、イスラエル側の返答は衝撃的なものでした。つまり出国禁止名簿が届き、私の名前がリストに含まれていたのです。その結果、家族全員が揃うことがないために、私の家族は留まることを余儀なくされました」。
ファラフさんは本紙に対して以下のように語った。「今年は家族の喜びが欠けています。祝祭の儀礼といえば、自宅でろうそくを焚き、ツリーを飾って明かりを灯し、教会で祈りを捧げて讃美歌を唱え、また友人や親戚に祝福の言葉を掛けることしかできません。また家族内の女性たちは、季節のお祝いのお菓子を作ります。小麦とナッツでできたバーバラというお菓子があり、それはともに祝うキリスト教徒や隣人のイスラーム教徒の来客たちへと配られるのです」。
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( 翻訳者:中嶋甘奈 )
( 記事ID:54727 )