イラク:がん患者急増
2022年12月17日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラクでがん患者が大きく増加

【バグダード:本紙】

イラクで何らかのがんを罹患しているがん患者の統計によると、財源が十分に確保できているのにも関わらず、がん治療専門病院を含む政府の病院で、医薬品や機器、及びケアが深刻に不足しているのと関連し、患者が年々大きく増加している傾向が示されている。

イラク保健省が数日前に発表したがん患者数の最新統計では、乳がん、肺がん、気管支がんの患者が患者数の1位を占めることが明らかになった。

同省のがん評議会のフディール・ラワーク事務局長は声明で次のように述べている。「2020年の保健省のがん評議会の最新の統計で、約31,000人の新たな罹患者が確認された。うち、女性では乳がんが、男性では肺と気管支のがんが第1位を占めている。」

さらに、同氏は「私たちは2021年の報告書を用意したが、新たな罹患者数は37,000人近くになると予想されている。」と説明し、「2022年の予算承認が遅れたため、がん患者のための一部の医薬品が不足している」と認めた。

これに関連し、イラク保健省はがんが依然としてイラクの死因トップ10の中に入ることを指摘した。

同省のサイフ・バドル報道官は、「人口増加に伴い、世界とイラクのがん罹患者が増加しており、依然としてイラクの死因のトップ10のひとつになっている。」「イラクでの罹患者数は30,000人以上で、現在治療を受けている。」と述べている。「これに直面している問題があり、それは、がんの発見、特に乳がんで発見が遅れていることである。」と指摘している。

(後略)

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( 翻訳者:金子祐葵 )
( 記事ID:54742 )