トルコリラ安、対ユーロ最安値更新
2023年01月12日付 Cumhuriyet 紙

ドルのトルコリラ上の推移は今日も1ドル18.78リラに近いレベルで続いている中、本日発表される米国のインフレデータとトルコ共和国中央銀行によって発表されるデータは、市場で注目を集めるだろう。11月11日に19.02リラとなり、2022年の最高値となったユーロ/トルコリラは、今日の日中20.25リラとなり史上最高値を迎えた。

トルコ共和国中央銀行は、今日の14時30分に外貨準備高と国内居住者の週ごとの外貨預金高の変化を発表する。

遅くとも6月に実施され、早期繰り上げ実施が考えられる選挙を前に、野党側の大統領候補の発表と、有権者の行動に影響を与えるあらゆる動きが注目されている。

最近では、裁判所は12月に、世論調査で有権者が選択する候補者として際立っていたイスタンブル広域市のエクレム・イマームオール市長に対し、公的職員を侮辱した罪で2年7か月の懲役と、まだ確定してはいないが政治活動の禁止を言い渡した。

これに次いで、イマームオール市長に対してさらに一つ不利な案件が検察庁に提出された一方で、これとは別に昨日イマームオール市長に「入札を悪用した」との訴えで訴訟が起こされた。同市長は、この訴訟を無理矢理に罪を作ろうとする試みと位置付けた。

過去2年間で大幅に下落したトルコリラは、昨年10月初旬以来対ドルで1.5%と限られた後退を見せたとはいえ、下落の半分近くは12月中旬以降に発生している。

■ドルとユーロの価格は?

昨年全体で、大部分が上半期と29.6%下落したトルコリラは、今朝8時46分には1ドルが18.7750/18.7815リラと昨日と比較して横ばいだった。

10月以降上昇傾向にあるイスタンブル株式市場は、1月2日にピークを迎えた後、ここ6日間の取引日のうち5日間下落を記録した。

株価指数は昨日5.2%下落し、断続的下落を3日続け、4728.88ポイントで取引を終えた。株価指数は、1月2日のピーク以来、7取引日のうち6日間で下落で取引を終え、ピークから16.5%下落している。

■ドルとユーロの価格は?

自由市場で20.2100リラで購入されたユーロの売値は20.2120リラとされた。昨日のユーロ売値は20.2220リラであった。ユーロ対トルコリラは昨年11月11日に19.09リラと2022年の最高値を記録した。本日の日中に20.25リラを記録したユーロ・トルコリラの比価は、今年の最高値を記録した。

■ユーロ・ドルの比価は?

1.0754ドルで始まったユーロ/ドルの比価は、9時25分の時点で0.07%上昇し1.0762ドルで取引されている。昨日、最安値1.0726ドルと最高値1.0776ドルを記録したユーロ/ドルは、1.0754ドルで取引を終えていた。ユーロ/ドルは、2023年1月6日に1.0483ドルでここひと月の最安値、2023年1月11日に1.0776ドルでここひと月の最高値に達した。

世界市場では、ドル市場と株式市場が方向性を見つけるために、本日16時30分の米国のインフレデータの発表を待っている。

経済専門家たちは、コアインフレ率が12月をベースに6%から5.7%に低下し、月次変化はゼロであると推測している。

投資家たちは、インフレ率の低下に伴い利上げが鈍化すると予測する中、連邦準備制度理事会(FRB)が来月の会合で利上げを鈍化させ、利上げを50ベーシスポイントではなく25ベーシスポイントに引き下げるという数値予想が大勢を占めた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小鉄礼子 )
( 記事ID:54811 )