イスラエル:東エルサレムでの家屋取り壊し指示は違法
2023年01月30日付 al-Quds al-Arabi 紙


■アダーラ・センター:ベン・グヴィル大臣によるエルサレム住民の家屋を取り壊し指示は報復であり、違法である。

【ナザレ:本紙】

人権団体アダーラ・センターは1948 年に占領された領土であるハイファにある本部から、国家安全保障大臣であるベン・グヴィル氏とイスラエル政府司法顧問の双方に緊急書簡を送付した。文書中で、大臣の指示は非合法であり、また大臣にこのような指示を出す権限はないとして、占領下の東エルサレムでの取り壊し行為を中止し、大臣が出した指示を取り消すよう要求している。

さらに、同センターは、イスラエル国内法と国際法に違反する集団処罰としてみなされる恣意的な取り壊しを続けることに対する結果について警告した。

弁護士のスハード・ビシャーラ氏は送付したこの書簡の中で、イスラエルの大臣ベン・グヴィル氏による家屋取り壊し指示は、計画・建設法に違反していると主張し、また、そういった指示を出す法的権限を持たない主体から出されているので違法であり、一切の法的根拠のない恣意的な政策であると述べた。

そして、この書簡では、大臣による指示が占領下の東エルサレムのパレスチナ人に対する集団的処罰の範疇に該当すること、また集団的処罰は違法であることが強調された。

アダーラ・センターは書簡の中で、大臣による指示と取り壊しを開始したタイミングから、指示の動機が近頃同地域で発生したことに対する復讐であることは明らかであり、政治的利益を得るために市民の基本的権利を代償にしたと指摘した。

(後略)

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( 翻訳者:吉光奈々子 )
( 記事ID:54926 )