カフラマンマラシュにおいて発生した地震で、11県で何百匹もの動物が負傷または飼い主と離れ離れになった。動物権利連盟(HAYTAP)は地震の被害を受けた地域でテントを設営し、寄せられた通報を基に、当地域で負傷した動物及び迷子の動物に手を差し伸べ、治療や住処を設けた。地震で負傷した猫50匹は、治療を受けた後、ブルサにある引退動物農園に移され、保護施設へと変えられた古い民営バスで新生活をスタートさせた。
カフラマンマラシュにおいて発生し、11県で被害をもたらしたマグニチュード7.7及び7.6の地震で4万4000人以上の命が失われた。何千棟もの建物が倒壊した地震では、人間だけではなく、動物たちも影響を受けた。
HAYTAPは地震の被害を受けた地域でテントを設営し、寄せられた通報を基に、当地域で負傷した動物及び迷子の動物に手を差し伸べようとすることと並行して、最初に保護されたペット320匹は、一時的にブルサに移され、クリニックで治療を受けた。
ブルサ県ニリュフェル郡の引退動物農園では猫50匹用に猫小屋が設けられた。HAYTAP職員は、庭にある古い民営バスを猫の保護施設へと変え、こちらで地震被害の猫の面倒を見始めた。マイクロチップが埋め込まれかつマイクロチップ情報登録(PETVET)に登録されているペットを飼い主と再会させるべく奔走していた。
■「我々の連絡にうれしさのあまり泣く家族もいる」
HAYTAPブルサ支部代表エムレ・デミル氏は、「マラトゥヤ、ハタイ、オスマニイェの地でテントを設営した。これらのテントで当地域のペットの治療が完了した後、我々の最初の任務はペットの(元の)家族を探すことだった。家族を見つけられなかったペットは、ブルサを筆頭にイスタンブル及びイズミルで保護措置を採った。このようなペットは相当な数に上っている。猫は犬に比べて若干異なっている。猫は、常に(元の)家や家族を探すもので、この本能と異なる行動はとらない。以上のことから、この環境の変化は難しい。そのため、我々は一時的な保護施設制度を設けた。一時的な保護施設に預け、ペットの(元の)家族に接触しようと試みている。(それでも)家族に連絡が取れないペットには不妊・去勢手術を施し、里親に出す予定だ。保護施設では多くのペットがこういった状況に陥っており、この件について我々は警鐘を鳴らさざるを得なかった。(ペットを探す)全ての家族とペットが巡り会うといいのだが。接触に成功したいくつかの家族は、来て彼らのペットを連れて帰っている。連絡した際に、うれしさのあまり何分も泣く家族もいる。彼らは、我々に感謝を述べ、それが我々を力づけている。残念な結果になることもある。一部の家族には連絡を取ることができず、心配している。近い未来、ペットの家族と連絡がつくように願っている。」と述べた。
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( 翻訳者:山口晴夏 )
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