■シリア:「ヒズブッラー」戦闘員がブーカマール市にある自身の拠点へ戻る
【本紙】
同監視団は、その際に軍事治安局の構成員が諸民兵組織の地域とシリア民主軍(SDF)支配地域の間を繋ぐ「マフカーン」検問所の封鎖を行ったと指摘した。注目すべきは、その検問所は非合法で、密売人やその地域の住民を追い出した後に、その検問所を通して密輸品が入ってきていることである。
このことに加えて、同監視団は「ファーティミーユーン旅団」が2月5日にマヤーディーン市にある安全地帯内部の同派の軍事拠点の一つから撤退し、「ヒズブッラー」構成員に完全に明け渡したことを明らかにした。
複数の情報筋が確認したところによると、ブーカマール市に対する攻撃の直後、尋問を受ける構成員や市民を拘束するために使用されていた、マヤーディーン市にある刑務所からイランの民兵が撤退した。その刑務所で拘束されている者たちがどこかへ移送されたことが明らかになっている。
また「シリア人権監視団」の発表によると、あるドローンがイランと関わりのある民兵の傘下にある倉庫や武器工場を、ダイルザウル県内部のハミーディーヤ地区で攻撃したことでそれが爆発し、3名の非シリア人を含む7名が水曜日に殺害された。その他15名が、怪我を負った。
1月末、シリア・イラク国境間では24時間に3回の爆撃が複数のドローンにより行われた。ブーカマール市近郊のハリー村とスワイイーヤ村で冷蔵車6輌とコンテナからなる車列を狙った攻撃で、その車列は国境をイラク側から通過していた。
同様にその複数の攻撃は、あるイランの軍事司令官とその護衛の非シリア人3名を乗せた4WD車両に対してもなされた。その3回の爆撃によりイラン人の軍事司令官を含む、シリア国籍でない軍人11名が殺害された。
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( 翻訳者:萩原優太 )
( 記事ID:55238 )