シャンルウルファの考古学博物館で水害被害
2023年03月16日付 Milliyet 紙


文化観光省の文化財博物館総管理局は、シャンルウルファ考古学博物館の地下階層とハレプリバフチェ・モザイク美術館の地下階層で水害被害を受けたと発表した。

文化観光省の文化財博物館管理局は、洪水災害の発生したシャンルウルファにある博物館及び遺跡に関し書面による発表を行った。「ギョブクリテペ、カラハンテぺ、セフェルテペ、サイブルチ、チャクマクテペ、ハラン遺跡、シャンルウルファ城、ソマタルといった考古学上の遺跡ではなんら問題が生じなかった。しかしシャンルウルファ考古学博物館の地下階層及びハレプリバフチェ・モザイク美術館の地下階層は一部洪水被害があった」と発表した。

■モザイクに損傷なし

洪水災害が発生と同時に、博物館と遺跡を守る目的で活動が開始したとし、「ハレプリバフチェ・モザイク博物館にたまった水は、博物館が確保したポンプでおおむね取り除かれ、この作業は夜の時間帯には完了すると予想される。モザイクには何ら問題が生じておらず、洪水の水を取り除いたのち修復者により必要な修復作業が直ちに施される」と説明された。

■「贖うことができない損失はない。」

博物館の倉庫内にある諸作品が、現代の博物館の基準に沿った自動システムを備えた倉庫の中に置かれているとして、「洪水の水の除去に次いで、倉庫内の作品を詳細に調査する。ただ現在のところ、贖うことができない損失は一つもないと評価された。シャンルウルファの複数の博物館の中で適切な数の専門職員、修復専門家、警備員は備えており、いかなる安全上の不足はない。洪水の水を除いたのち実施する作業に関わる必要な調整と作業グループの編成は行われており、作業は現在始まっている」と述べた。

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( 翻訳者:鈴木敬人 )
( 記事ID:55240 )