エジプト教育・技術教育省
■アレキサンドリアのナスル女学院倒産の真相
【カイロ:ミドハト・カースィム】
ジャーナリストのアフマド・ムーサー氏は、エジプトでは教育は儲かる(ビジネス)と発言した。そして「エジプトには利益を上げない学校など必要ない。スペイン女王をはじめ、多くの裕福な女性が学んだアレキサンドリアの(名門)ナスル女学院が1000万エジプトポンドの負債を抱え破産を宣言した」と指摘し批判した。
一方、衛星チャンネル「サダー・バラド(国家の反響)」の番組「我が責任」に電話出演したエジプト教育省のシャーディー・ザラタ報道官は、「ナスル女学院は国・公立の高等教育機関に属しているので、実質赤字は直轄行政局によって補填される。したがって破産はあり得ない」と説明した。
そして、「当学院の財政赤字と不正の責任の所在を特定するため、現在、省内で調査が行われている。しかし学生は学校授業に出席しており、何の問題もなく教育活動正規の講義が行われている」と続けた。
また、報道官は「発表によると、破産申告を行ったのは当学院の経営部で、学院が陥った経営不能は教育機関に起因するということだ。しかし、(現に)当学院の財政は赤字である。本省による調査および結果は、(調査が)終わり次第速やかに公表する」と述べた。
学費の滞納について報道官は、「他の学校と同様、当学園にも学費を完全には納めていない学生がいるのは事実だ。しかし(学費未納で)破産に追い込まれた学校は(これまで)なかった。世間に拡散しているのは根も葉もないデマだ」と言って電話会見を終えた。
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( 翻訳者:堀江龍之介 )
( 記事ID:55353 )