レバノン:アウダ大司教が法支配の強化を呼びかけ
2023年04月09日付 Al-Nahar 紙

■アウダ大司教: 法の支配は、祖国の収奪と国民の隷属化を防ぐ

【レバノン:本紙】

ベイルート大司教区のイルヤース・アウダ大司教が聖ゲオルギウス大聖堂で大勢の信者の前で棕櫚の主日のミサを主宰した。

アウダ大司教は、「この国での私たちの問題は、悪が蔓延し、あらゆる困難を克服することができる子供たちの無邪気さを誰もが忘れ去ったことだ。その結果、悪とその影響、そして復讐、憎悪と恨みに固執した。国家と国民の全員が、精神、心、理性を支配された邪悪な者の餌食になったことだ。責任者たちは我らの主にしがみつき、主に向かって「ホサナ」つまり私たちを救い給えと呼びかけることもせず、この救済のために戦うこともしないのだ。彼らは宗教共同体からの救済をただ待ちながら自分の殻のなかに閉じこもっているのです」と言った。

また司教は「何十年も経ったが、レバノンはいまだ苦境のうちにいる」と指摘し、こう問うた。「深淵から立ち上がる時ではないか?国家組織の発展を妨げているものは何か?なぜ多くの人が法と組織の支配強化を恐れるのか?」と。「恐らく、これは汚職の拡大を防ぐだけではなく、国の富を蝕み、土地の奪取と国民の隷属化の障害となるからだ。私たちに欠けているのは改革と救済の意思、そして決断を下す勇気だ。この祝福された時節が、良心に立ち返り、全ての過ちや罪を清算する機会となりますように」と述べた。

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( 翻訳者:藤井翠 )
( 記事ID:55377 )