シリア:アサド大統領、すべての文民・軍人の国家公務員と年金受給者に1回限りの助成金を支給
2023年04月11日付 al-Quds al-Arabi 紙
■バッシャール・アサド大統領が国家公務員に20USドルの助成金を支給する。
【アンタキヤ:本紙、ワーイル・イサーム】
シリアのバッシャール・アサド大統領は、文民・軍人の国家公務員と年金受給者に、助成金15万シリア・ポンドを1回に限り支給することを規定した法令を施行した。
法令には、助成金支給対象者はシリア国内の省庁、行政機関、公的団体、公営企業や施設、行政組織、国民のための業務、(国家に)差し押さえられた企業や施設及び私立学校を含むすべての公的機関の従事者、政府が資本金の75%以上を出資している法人、さらに動員兵と規定されている。平均月給が20USドルに満たない公務員からの賃上げ要求にも関わらず、政府が給与の引き上げに前向きでないことが、この助成金の支給によって明確になった。
政権支持者の実業家、イサーム・ティーズィーニー氏は2日前、シリアの公務員の交通費にも満たないわずかな(平均)月給に政府が沈黙していることに驚きを隠せない様子で、「シリア人の購買力の劇的な低下は極めて深刻だ」と述べた。そして、政権に「日に日にポケットが破れていくのに、あなた方はそれを繕おうともしない。シリア人の一人当たりの平均所得が10分の1に減少したことに気付かないのか。低賃金による大量離職の波を異常だと思わないのか」と問いかけた。
(後略)
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( 翻訳者:下田光沙 )
( 記事ID:55424 )